ライブアルバム

mikadiri2003-05-19

ロックバンドの魅力を最もダイレクトにリスナーへ届けるのは、ライブアルバムだと思う。スタジオ盤にはない迫力が、ライブにはあるのだ、当たり前のことだが。演奏者のテンション、会場の空気、客の歓声……。僕はライブアルバムがヘッポコなバンドを尊敬しない。
というわけで、僕が好きなライブ盤を紹介してみます。そんなに数を聴いてるわけではないんですけど。しかも嗜好が偏ってますけど。歯垢も偏ってますが、これは割と関係ない。

  • Number Girl 「渋谷ロックトランスフォームド状態」

「スタジオ録音よりライブの方が音がいい」と言われるナンバーガールですが、確かにこのアルバムはかなり録音状態がよろしいです。綺麗な音、というわけではなく、会場(渋谷クラブクアトロ)の空気が伝わってくる感じの音なのです。彼らが解散を表明した日に酒をかっくらって聴いた「Super Young」はかなり染みました。
そうそう、ラストライブを収録したアルバムもあるんですけど、これは「作品」というより「記録」に近いような気がしてあんまり好きじゃないです(でも「omoide in my head」で泣く)。

様々なバンドが、イギリスBBC局に出演した時の音源を集めてリリースしていますが、これはそのジャム版。録音状態はかなり良く、ポールウェラーの息遣いやブルースフォクストンの角ばった顔面が今にもスピーカーから飛び出してきそうなほど。
でも一番イイのはオマケディスクの「Live at rainbow」。一つのライブをまるまる収録しているのですけど、コレがいい。演奏が特に上手いわけじゃありません。純粋にセットリストに萌えます。この曲順こそジャム! ってかんじのセット。アンコールの「Saturday's kids」〜「All mod cons」〜「Davit watts」の流れは失禁モノ。くそう、もう少し早く生まれていればリアルで聴けたというのに。「ウィアモッズ、ウィアモッズ、ウィアウィアウィアモッズ!」と大合唱したかったであります。アリアス。

で、ラスト。超有名なアルバムですがやはり好きなので紹介します。'72年(だっけ?)にイギリスのリーズ大学で行われたライブを収録したものですが、もうコレがおかしい。変。一曲目の「Heaven and Hell」から変。発情期のウナギみたいにウネウネうねるベースに、LSDでラリった阿修羅マンが叩いているようなドラム。ジョン&キースコンビはやはり変態です。そしてそのふたりを必死で抑えようとするリアル変態ピート・タウンゼント。前半は彼も頑張るんですけど、ライブが進むにつれて諦めちゃってる感じがします。「My Generation」とかもうやり放題。彼のでかすぎる鼻から飛び散る汗が今にも目に入ってきそうな感覚。それほど臨場感があるってことです。
未聴のかた、是非聴いてみるべきです。今まで収録されていなかった部分を全てフォローした完全版が最近リリースされましたので、オススメ。
 

書きすぎた。