小岩井でモーサム・トーンベンダーを見てから、再び彼らの虜になってしまったようだ。現在自分が所有しているモーサムの音源を聴き漁っている。一通り聴いて、言葉もなく余韻に浸るわけだが、ここで違和感が。何かが、足りない。まだ僕はモーサムを感じきっていない。何だ、何が足りないのだろう? …………! そうだ、僕はモーサムの最新アルバム『Light,Slide,Dummy』を持っていないのであった。
ネット上の評判を見る限りなかなかの好盤らしい。僕が小岩井で聴いた曲の半分以上が知らない曲だったのにも関わらず、しっかり衝撃を受けたということは、このアルバムに収録されている曲が素晴らしいという証明にもなる。しかし、何故、僕はここまでモーサムに心酔しているにも関わらずアルバムを買わなかったんだろう。確かにメジャー第一弾『Hello』を聴いて少し熱が冷めたところもあったのだけれども。


と、ここまで考えて、そうだ、と思い出した。去年の9月から10月あたりは、ナンバーガール解散のショックで僕は腑抜けになっていたのだ。聴くものといえばナンバーガールばっかり。このときばかりはピロウズも僕の頭の中からは消えていた。そんなときにモーサムのアルバムを買うはずが、ない。
振り返ってみると、ナンバガと他のバンドを分けて考えられない僕って若くて馬鹿だったなあと思うんだが、まあそのことに気づいたことだけでもめっけもんだと前向きに考えることにする。とりあえずモーサムのアルバムを明日あたり買います。