Blankey Jet City 『国境線上の蟻』

久しぶりにブランキーを聴きたくなったので、押入れの中から引っ張り出して再生。このアルバムはベストとはいえ、シングルを網羅したような工夫のないものではなく、新曲ありの、ライブテイクありの、きちんと一つの作品として楽しめるようなアルバムになっております。
のっけから名曲「水色」。綺麗なメロディーが透明感溢れるギター乗せて歌われるラブソング。シャーベットの「みず」って曲のセルフカバーでしたっけ？　良く知らないんですけど。ブランキーはロックンロール丸出しな男くさい曲だけでなく、こういうのも出来るからいいですよね。そして「PUNKY BUD HIP」。「ある日国が出来た人口わずか十五人」で始まるこの歌は、ベンジー（ボーカル・ギターの浅井健一氏の愛称）の世界観がモロ出しになってる楽しい曲です。その後もロックンロールがガンガン連発。名曲ばかりです。
そんな中、異彩を放っているのが、「悪いひとたち」という曲。この曲だけライブテイクなんですけど、かなりの名演ですね。ブランキーのライブには結局行かなかったんですが、もしこんなの聴かされたら失禁してしまいそうだ。「きっと可愛い女の子だから」のリフレインに、何も感じない人は少ないはずで。
なんだかんだ言いつつ、僕が一番好きな曲は「SKUNK」です。深いことを考えずノリノリになれる曲がいい。ベンジーのシャウトがイカしてますしね。リフも好きだし。ドラムは当然ヤバイくらい激しいし。
ブランキーを聴いてると、「何故少しくらい無理してでも最後のフジロックに行かなかったのだろう」という後悔に囚われます。というか僕はそういう後悔をしてばっかりですね。気をつけなければ。