THE BEATLES 『 ABBEY ROAD 』

僕の中で第10次くらいのビートルズ・ブームが起きています。いや、第10次というと語弊があるかもしれません。口ではなんのかのいっても、僕にとってビートルズは神なので、初めて彼らのアルバムを聴いたときから一生ブームが続いていくわけですよ。だからビートルズ・ブームは生涯で一回しかありえないのです、厳密に言うと。まあそんな細かいこと言ってもしょうがないですね。単に「最近ビートルズを良く聴いてますよ」というだけのことです。
この『アビー・ロード』というあまりにも有名なアルバム。僕は中二の頃、家にあったレコードを聴いて脱糞しかけました。生まれて初めて、音楽で身体が震えました。『アビー・ロード』は、僕をロック・ミュージックに目覚めさせてくれたのです。
このアルバムの本当の魅力は、アナログで聴かないとわからないと思います。A面はおもっ苦しい「I WANT YOU」で終わり、ひっくり返して「Here Comes The Sun」で始まらなければいけないのです、絶対。そして「You never give your money」から始まる怒涛のアビー・メドレー。初めて聴いたときは「She came in through the bathroom window」のギターが鳴り響いた瞬間にロックの神が僕に降りてきたことを今でも覚えています。あと「Carry that weight」の途中、「You never〜」のフレーズが繰り返される場面。今聴きながら書いてるんですが、やはり凄い。何かが宿ったとしか思えぬ。
そしてそしてビートルズとしてレコーディングされた最後の最後の曲、「THE END」。「終わり」と題しながらも、これが底抜けにカッコイイロックンロール。リンゴ・スター初のドラム・ソロあり(フィルインも熱い)、ギターソロバトルあり(それぞれのソロを誰が弾いてるのかは諸説あり)。カッコイイとしか言いようがない。そしてラスト、「And in the end,the love you take is equal to the love you make」(キミが手に入れる愛はキミが作り出す愛といっしょなんだ)とポールが歌い上げ大団円(それにしても教科書に出していいくらいの名文だ)。そのあとちょっとした小品が入っていたりして、これが無駄にパンにこだわっていたりして(音が右から左へだんだん移動していく)、最後の最後までビートルズは食えない野郎だ、ってことで終了です。

名盤、という手垢のついた言葉は使いたくないんですが、超名盤です。名盤ていう言葉でも足りない。とりあえずこのアルバムを聴かなければ始まらないですよ、何もかも。もし音楽好きを自称していて、ビートルズを敬遠している人がいるなら、それはかなり馬鹿なことしてますよ。「古臭い」とか言わずにとにかく聴いてみてください。音楽は古い新しいの問題ではないということがわかりますから。


くうう書き足りない。本当は一曲一曲詳細に自分の思い入れを語りたいのに。「Come together」とか「Something」とか「Octpus' garden」とかもうアア! 全て僕の原点ですよ。もう一回聴こうっと。