ザ・ビートルズ、ミカヂリ的ベスト10曲
単に曲を並べただけの「1」みたいなベストとは違い、一応曲順や構成も考えたつもりです。「ええ、これでえ? プッ」なんていう突っ込みは焼却します。これはあくまで2003年11月29日午前8時半の僕が考えた10曲入りのベスト・アルバムです。明日にはまた違うことを言い出すかもしれません。とりあえず今はコレ。曲名の後ろのカッコ内は、収録アルバムです。
- I Am The Walrus (Magical Mystery Tour)
- Paperback Writer (Single)
- Dear Prudence (The Beatles)
- She Said She Said (Revolver)
- Nowegian Wood (Rubber Soul)
- And Your Bird Can Sing (Revolver)
- Black Bird (The Beatles)
- Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)- A Day In The Life (同上)
- Tomorrow Never Knows (Revolver)
やはりアルバムを作るときに「一曲目」というのは大事であって、これでリスナーが掴めるかどうかが決まってくると思うのです。「アイアムザウォルラス」でノック・アウトですよ。これはあまり悩みませんでした。いや、「レイン」も捨てがたかったな。ミドルテンポな始まりってのが僕の好みみたいです。
そしてあの意味不明なインプロビゼーション(ドラムがカッコイイ)がフェイド・アウトして間髪入れずに「ペイパーバックライター」のリフ。いい感じじゃない(自画自賛)。ビートルズはツェッペリンやストーンズに比べるとそんなにリフが目立つバンドではないですが、やるときはバッチリ決めてますねえ。
「ペイパー〜」がフェイド・アウトしていくところに「ディア・プルーデンス」のギターが重なってきます。この曲、ホワイトアルバムの中にあってはあまり目立ちませんけども僕は大好きです。ポールのベースはベスト・フレーズですよ。後半の盛り上がりなんてたまらねえ。「出て来いよコラア!」と呼びかけ続けられたプルーデンスちゃん、渋々出てきて話し始めます。「シー・セッド・シー・セッド」。リンゴのドラムプレイが聴きどころ。サビで転調するところもしびれる。
こっからは「鳥系」三連発。「ノウウェジアン・ウッド」〜「アンド・ユア・バード・キャン・シング」〜「ブラック・バード」。この繋がり結構好きなんですけどどうでしょう? 「アンド〜」のツインギターはいつ聴いてもカッコイイですねえ。ヘビーメタルのツインギターはギャグとしてしか聴けないんですけどね。ビートルズなら良い、という勝手なファン心理か。
鳥の鳴き声がどこかに消え去ったあと、「ワン、ツ、スリ、フォ!」のカウントで始まる「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)」。オリジナルアルバムで使われているような構成にはしたくなかったんですが、この曲から「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」への流れは秀逸すぎてついつい選んでしまいました。「サージェント」なんて、完璧にギター・ロックですよ。やはりビートルズは時代の先を見ていたのだなあ、と再認識。
先取りといえば、ラストを飾る「トゥモロー・ネバー・ノウズ」。これなんてダンス・トラックですよ。ドラムのリズム、C音だけが繰り返されるベース。これを66年にやってしまうってどういうことだよ。次元が違う。聴いてるだけでトリップできそうですが、もしマリファナとか吸いながらこの曲聴いたらいったいどうなってしまうんでしょうか。恐ろしくて想像も出来ません。そのくらいのパワーを持った曲。
さ、こんなところです。期待はずれだったらごめんなさい。結構メジャーどころを選んでいるのでヒネリがないかもしれませんがごめんなさい。「トゥモロー」を最後に持ってくるなんてそれの最たるものですがごめんなさい。一人のビートルマニアがアホなことやった、ってことで許してくださいな。
もしよかったら感想とか頂けると望外の極み。
追記・そういえば『アビー・ロード』から一曲も入ってないな。「カム・トゥギャザー」すら選外とは。やはり十曲は厳しい――というかリボルバー多すぎ。我ながらバランス悪いなあ。