今日のドラえもん

「お説教なんて面白いもんじゃないからね。長ながやると、このマンガの人気が落ちる。」
「いいや二ページほどやる!!」

てんコミ第8巻収録の「くろうみそ」より。有名な「二ページ説教」ですが、ホントに二ページやるから凄い。前フリのグータのび太もきちんと一ページかけて描写してるあたり、F氏は本当に芸が細かいです。細かいといえば、この「二ページほどや」った説教、いったい実際はどのくらいかかったんでしょうね。説教終了後に灰皿に盛られた吸殻の数が6〜8本、そして煙草を一本吸うのに5分弱くらい要するとして(僕はいつもそのくらい時間をかけて吸っているので)、単純計算で30分〜40分。なかなか長い。まあのび太が洗脳されるくらいですから、そのくらいの時間は当然かもしれませんね(しかし畳の上に吸殻を放り投げてるのはどうなのか。説教に夢中になって落としてしまったのかしら。のび助興奮しすぎですよ)。
一方、いつもは一コマで終わるママの説教。これはなんと一時間!(同じく第8巻収録『マッド・ウォッチ』参照)。二ページほどやった説教より段違いに長い。それでいて「さっきから同じことばっかり。」とのび太をうんざりさせるほどの内容の無さ。これじゃ反省を促すことが出来ないのも納得ですね。うちのママンもそうですが、女親というのは概して説教が下手のような気がします。何故でしょうね。主な行動範囲が「家」というミクロな領域に限定されているせいで精神的刺激などを受けることが少なくなり、論理的に説教を構成する能力が衰えているからでしょうか。……まあ実際は家事やお金のやりくりによるストレスを手当たり次第発散させているだけのような気がしますがね(笑)。