ゆらゆら帝国『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』

mikadiri2003-12-13

サイタマのタワーレコードにて、レコード・コレクターズ一月号と、ゆらゆら帝国のライブ盤『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』を購入。レココレの特集は「ロック・ライブ・アルバム1960〜1979」。聴いたことのないバンドへの入門にライブ盤を選択することの多い僕には嬉しい特集です。ちなみに今までライブ盤を入門として虜になったバンドは、ナンバーガール(『シブヤロックトランスフォームド状態』)、ザ・フー(『ライブ・アット・リーズ』)などなど。っていつも僕がうるさいくらいにオススメしてるバンドですね。
そしてゆらゆら帝国。再生した瞬間、あまりの音量レベルのデカさにひっくり返りそうになり(さながら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマイケル・J・フォックスのように)、その後のアドリブのジャムがかっこよすぎて思わず笑ってしまいました。「いつまでジャムってんだよ!」と突っ込みたくなる。あとあまりの音の悪さにも笑った。音の割れ具合や、凄まじいフィード・バック。これこそライブ・アルバムですよ(このアルバムには爆音ナンバーの他にまったりした曲も入ってますが)。ハマってしまいそうだ。とりあえずコレが1000円なのは有り得ませんね。他のバンドも見習えばいいのに。
あとたまにフィード・バック音のことを雑音であると勘違いしている人がいらっしゃいますが(フィードバックってのは、ギターをアンプに近づけると生まれる『ホワアアン』とか『ピーーーー!』とかいう音。アンプのスピーカーから出てきた音をギターのピックアップが拾うと生じる)、あれはれっきとしたギター奏法の一つですよ。「ピーピー耳障りでうるさい」なんて、ロックを否定してるようなもんですよ。じつにもったいない。このゆらゆら帝国のライブ盤は激しすぎてフィードバックの魅力を見出すには不向きかもしれませんが(笑)。
ロック・バンドのライブに出かけて、メンバーが登場するなり「ホワアアアン!」。カッコイイじゃない。あとライブ終了後、バンドが去ったあと、ローディーがエフェクターのスイッチを切るまで鳴り響くフィードバック。これまた余韻が感じられてカッコイイじゃない。ピロウズだってフィードバック使ってますよ。ギター真鍋氏の使う歪みエフェクター、ブルース・ドライバーとビッグ・マフのコンビはグランジの定番中の定番ですね。いいフィードバックが出ます。