ZAZEN BOYS「開戦前夜のMATSURI SESSION」@新宿リキッドルーム

ヤバイさらにヤバイバリヤバイ。笑うさらに笑う諦めて。
いやホント笑うしかないくらいやばかった、ZAZEN BOYSの初ワンマンライブ。『NUM-HEAVYMETALLIC』の路線の延長上にあるサウンドだ、という噂は聴いていて、ある程度心の準備は出来ていたんですが、それでもビックリした。そうか、向井はこういう音楽をやりたかったのか。じゃあナンバーガールは解散するしかなかったろうな。
特筆すべきは「リズム」。『NUM-HEAVYMETALLIC』では8ビートの原型がまだ残っていて、結構曲としてまとまっていたのですけど、ZAZEN BOYSはまずリズムというものを粉々に裁断してから、それを計算と感性でもって組み立てている感じです。上手く表現できませんが。ブレイクにしろ変拍子にしろ、そのどれもがカッチリと決まっていて、改めてアヒト・イナザワの凄まじさを確認した次第。向井自身もリズムに人一倍こだわりがあるだろうから、余計カッコよく聴こえるのでしょうか。ナンバーガールよりもバンドとしての一体感が高いような気がしました。
そしてなんといってもナンバガの曲。会場の空気が一瞬にして変わりましたよ。「おいおい、やっちゃっていいんですか向井さん」と突っ込みたかった。「SASU-YOU」「ABSTRACT TRUTH」「性的少女」「Sentimental girl's violente joke」。各曲とも若干のアレンジが加えられていました(「delayed brain」は全くの別物になってた)。曲数あわせの感じがしないでもないですが、やはり盛り上がりましたね。さすがに「透明少女」や「omoide in my head」や「iggy pop fanclub」のような代表曲はやらないっぽいです。やらないでほしい。感傷的になってしまいますからね、どうしたって。
「SASU-YOU」のリフが始まったとき、それまでポカーンとしていたB-BOYみたいな人たちがいきなり「Oi!Oi!」コールを始め、僕は「お前ら結局騒ぎたいだけちゃうんか」とうんざりしましたが、ZAZEN BOYSの音楽性は明らかにモッシュとかダイブには不向きなので、いずれoioi厨は淘汰されるでしょう。さっさと淘汰されて欲しい。
他にもいろんなファンサービスがあったりして、笑いあり感動あり轟音ありのライブでした。2月に行われる追加公演にも行こうかな。とりあえず、1月発売のアルバムは即買いをオススメします。脳髄揺さぶられます。