NUMBER GIRL 『 記録シリーズ 』

ナム・ヘヴィメタリック・ツアーの模様を記録した、ナンバーガールのライブ盤。一般流通はしていなくて、通販＆ライブ会場限定の販売だったのですが、僕は一昨年の駒澤大学ライブの際に、物販で買いました。二枚組で2000円、馬鹿安。
緑ジャケのほうは、金沢、水戸、松山の記録ですね。つまり狭いハコでの録音です。もう一方は赤坂ブリッツと難波ハッチ録音ですから、でかいのと狭いので分けてあるわけです。音の響き方とか、ドラムへのエフェクトとか、違いがけっこうあります。どっちも好きなんですが、今日は緑を聴いております。
決してベスト・テイクではありません。ミスとか結構目立ちますし。しかしそれが『記録シリーズ』であることの所以なんでしょうね。包み隠さず、ナマのナンバーガール。それが良い。
様々な発見があります。「FIGHT FIGHT」のセリフだとか、「CIBICCOさん」のギターソロの多様さとか、くだらねえMCとか。特にスタジオ音源ではリリースされていない「NUM-HEAVYMETALLIC」のこだま和文トランペット＆田渕ひさ子ボーカルバージョンや、「めくらの坊さん」（正式なタイトルはしりません）、「inuzini」お祭りバージョンは必聴でしょう。カッコイイですよ。
最近、ようやくセンチメンタルにならずにナンバガを聴くことが出来るようになってきました。解散直後は「I don't know」を聴くだけで泣いていたものですが、時間ってのはいろいろなものをぼやかしてしまうのですね。まあ単純にZAZEN BOYSで向井が健在ってのが大きいんでしょうけど。アルバム発売まで、あと、少し。