早すぎた先達

mikadiri2004-05-20

僕はThrowing Musesスローイング・ミュージズ)というバンドが大好きなんですが、悲しいかな、日本ではあまりに無名で、周りに誰も知っている人がいません。ニルヴァーナが好きだ、って人に「じゃあミュージズは?」って聴くと「ハア?」って言われますし、ピクシーズが好きな人に聴くと――しまった、ピクシーズを知ってる人すら僕のリアル知人にはいない。まあ、とにかく無名なんですよ。ピクシーズ、ニルバーナへと続くオルタナの基礎を作ったバンドだと僕は思ってるんですけどね。


http://www.beggars.com/cgi-bin/video.cgi?l=THROW-BAD1001-01-RMV(要RealPlayer
これはミュージズの最高傑作(だと僕が思ってる)『Real Ramona』というアルバムのトップを飾っている「Counting backwards」という曲のプロモです。間違いなく名曲(だと僕が思ってる)なんですが、ダルダルファンキーとでもいうのでしょうか、その不思議なリズム感と、バンドの中心人物クリスティン・ハーシュとギターのタニヤ・ドネリー(この人はブリーダーズでもあったりする)による女性コーラスが、もうたまらないのですよ。僕がこの曲一発でやられました。別に爆音でギターを鳴らさなくても、じゅうぶんロックになるんですよ。そんな当たり前のことをはじめて実感したんです。


http://www.4ad.com/mp3/video/throw/throwtc880908-06_rvt.ram (要RealPlayer
ついでにもう一つ。ライブ映像です。「Hate My Way」って曲なんですが、これは女性二人のハーモニーというよりも完全にクリスティンの独壇場。とんでもないシャウトを聴かせてくれます。結構怖め。だがカッコイイ。


惜しむらくは、日本でスローイングミュージズのアルバムを手に入れるのが面倒ということですな。一般のCD屋ではまず売ってないし、外資系のところでもあったりなかったり。アマゾンには在庫はあるみたいですが、通販でしか買えないってのは悲しいことですね。『Real Ramona』はユニオンとかに3ケタで結構転がってるのを見ます。売った奴を撲殺したいです。でも見かけたら手にとってみてください。800円かそこらでこんな名盤が手に入るんだから、それを逃す手はありませんよ。


http://www.4ad.com/mp3/video/belly-gad3002cd-09-rv.ram
おまけ。これはミュージズではなく、そのメンバーであるタニヤ・ドネリーが中心のバンドBellyの代表曲「feed the tree」のプロモ。これは間違いなく名曲なので、暇があったら見てください!(シャクティー)