岡村靖幸『禁じられた生きがい』

mikadiri2004-05-29

一ヶ月前くらいに地元の中古CD屋で買ったんですけどね(100円! 埼玉は少しおかしいぞ)、これがもう素晴らしくて聴きまくっとるわけですよ。僕は岡村靖幸さんの楽曲をさっぱり聴いたことがなかったものですから(シングルとかは耳にしたことあるけど)、彼がどんな音楽をやっているのかを知りませんでした。まあ一枚聴いただけじゃなんにも言えないんですけど、とにかくこの『禁じられた生きがい』という作品は最高です。ちょっと調べたらこれが現時点での最新アルバムみたいですね。95年発表て。ファンの方は岡村さん復活の報を聞いて喜んだでしょうねえ。ちょうど僕がピクシーズ再結成にピーピー騒いでるみたいに。
さてM-1「あばれ太鼓」。これはインストですが、一発でやられてしまいました。最高じゃないですか、コレ。限りなくファンキー。ちょっとテキトーな感じのする(褒め言葉ですよ)人力パーカッションがいい味を出してますねえ。タイトルから感じるほど「和」な雰囲気は感じません。カッコイイ。
M-4「ターザン・ボーイ」。僕は彼のキャリアとかまったく知らんのですが、これは岡村靖幸の代表曲に分類されるんじゃいですか? 違ったらごめんなさい。「やっぱどんなカッコしても / もてなきゃどうしようもないでしょ」って歌詞で一気に引き込まれちゃいました。ごめんなさい非モテで。僕のような「諦めきれない駄目人間」に響く歌を書いてくれますね。それでいてソウルフル。ベースがアツイ。
全9曲、あっという間に過ぎ去る約40分間の岡村ワールド。熱狂的ファンがつくのもわかる気がする、というか僕自身が熱狂的ファンになってしまいそうな勢いです。90年代半ばに作られたアルバムとは思えない新鮮さでした。じゅうぶん、2004年の今でも通用しますよ。聴いていて、思わず腰をクネクネさせてしまうような、ハッピーでファンキーでピースフルな、それでいて最大限に「個人的」なアルバム。ごちそうさまでした。