「Tiny Boat」という曲についての雑感

続いて「Tiny Boat」の耳コピに精を出しているわけですが、この曲はテンションコードチックな一筋縄ではいかないコードが頻出するので骨が折れますね。「合ってるっぽいけど微妙だな」みたいなコードばかり。詰めていきますよ。目コピもしようと思って「We have a theme song」のDVDでプロモを見たりもしてます。さわおのオールバッキーなヘアーがナイスであります。
聴き比べてみると、やはりアレンジに大差はないですね。セルフカバーのほうではBメロでアコギがちょろっとスパイスがわりに使われてたりとか、ラストのサビの終わりでオルガンチックな音が入ってたりとか、まあチマチマと変更点はあるんですが、そんなのはヘッドホンつけてアホのようにリピート再生しないと気づきません。僕はヘッドホンつけてアホのようにリピートしてます。で、もちろんさわおの声は当時とは違い泥臭くネッチリと(いい意味でね)してますから、そのへんで聴く人の印象はかなり変わってくると思います。「原曲のほうがいい」っていう意見をちらほら見かけるのは、やっぱり昔のさわおの唄い方のほうがこの曲に合っているからなんでしょうか。
演奏面のアレンジで一番大胆な部分は後奏のドラミングですね。原曲は16ビートで叩かれており、曲の雰囲気をそのまま受け継いでいるロマンチックな終わり方ですが、『TURN BACK』バージョンでは8ビートになっていて、オールを力強く漕いでボートを前進させているイメージ。シンイチロウさんお得意の、ライド・シンバルでリズムを刻みつつスネアを巧く混ぜるタイプのドラムですね(「Beautiful Morning with you」チックな、と言うとピロウズファンの方はわかってくださるかもしれない)。バンドの成長がはっきりと感じられて文句なしにカッコイイ。何をクソ細かいことをつらつらと、と呆れられそうですが、ピロウズヲタで音楽ヲタってのはこんなもんです。