『 NHKにようこそ! 』滝本竜彦×大岩ケンヂ


NHKにようこそ! (1) (角川コミックス・エース)


よくわからないテンションで書店に行き、よくわからないテンションで購入。そしてよくわからないテンションで読み進め、よくわからないテンションのまま読み終わり、今現在、よくわからないテンションを維持しております。同名の小説を漫画化したものらしいですが、そちらは読んでいません。
22歳、無職、変態、童貞、仕事以外はほぼ自宅に籠もりっきりという五拍子揃ってしまっている僕のような人間が読むと、なかなか心が痛いです。ザクザク刺さります。というのもこの漫画の主人公である佐藤達弘というキャラも(『も』を使うのは抵抗があるけども)22歳無職童貞ロリコンヒキコモリという世界レベルの駄目人間であるからであって、彼が脱ヒッキーを目指して迷走する様が、一言でいうと「もう見てらんない」。でも大岩ケンヂさんの爽やかな絵柄によってそうした「痛さ」が中和されて読みやすくなってますね。この絵、好きです。ギャグ部分とかは『ヘルシング』の平野耕太もしくは『ラブやん』の田丸浩史の作風に似てるかも。「ヒキコモリ」「ヲタ」「ロリ」をギャグとして楽しめる人にはオススメです。にしても一応少年エースって少年誌なのに、女の子のあんな様子やこんな様子を描いちゃっていいものなのでしょうか。まあヲタの妄想ってことで必要な描写ではあるのでしょうけど。ハァハァできるから別にいいんですけど。