セブンイレブンは凄い

ミルクたっぷりのホット・コーヒーをすすりながらネットサーフィンにいそしむ僕、今午前八時二十分。やっぱり夏こそ熱いコーヒーがおいしいよね。おいしいよね。よね。――――よねじゃねえ! なんかコーヒーがしょっぱいと思ったら何のことはない、大粒の汗が顔面をつたってコーヒーへ流れ込んでるからじゃねえか! どうして? どうして前も同じ失敗をしたというのに僕はまた過ちを繰り返すの? ねえ黙ってないでなんとか言ってよ! ねえ! どうしてアナタはそんなに暑苦しそうなのに平気な顔してるの?(壁に貼ったポスターに描かれた満面の笑みを浮かべるボブ・マーリーに泣きつく)
さてボブ・マーリー熱くに接吻し気分も落ち着いたところで(え?)。僕は先ほどまでセブンイレブンという大手コンビニエンスストアチェーンでアルバイトという行動をしていたわけでありますが、今年もあの季節がやってまいりました。すなわち「ご愛顧感謝フェア」というフェアでして、これがアルバイトどもにとっては超魔界村におけるゾンビなみに鬱陶しい存在でありまして、まあ面倒なのです。しかも何をトチ狂ったのか、そのフェアの一環としてセブンイレブンがある商品を開発しまして、それがなんと「おにぎり&お弁当キーチェーン」だったり(幕の内弁当や鳥ごもくおにぎりなどのミニチュア全六種&シークレット一種)(シークレットなおにぎり&お弁当って何だ?)、セブンイレブン配送車&営業車シャープペンシルだったり、セブンイレブン配送車&営業者マグネットだったり、セブンイレブン配送車&営業者チョロQ(限定ゴールデンカラーバージョン)だったりして、本当に、心の底から、狂っているとしか思えない商品なのであります。あるお客様は「何これウケルー」と今風に突っ込んでらしてましたが、「ウケルー」とかそういう次元のブツではないのであります。誰が、いったい誰が、こんなものを買うというのですか? と、あまりに素朴で申し訳ないのですが、そういう感想を漏らさざるを得ません。
もし、この商品開発を、「俺らこんな馬鹿なことしていいんかね(笑)」てな感じで狙ってやっているのだとしたら、凄い。僕が文章において目指している「クソ真面目にアホなことをする」という境地に、セブンイレブン・ジャパンは既に達しています。敵いません。豊富な財力を駆使してネタに走るなどと、そのような大人の遊びを全国一万店のセブンイレブンを巻き込んで行う。なんとまあ、豪気なことだ。
まあつらつらと長いこと書いてきましたが、やはり業界最大手はやることが違えな、と思ったのでした。それにしても何故ここまでセブンイレブン配送車&営業車にスポットをあてる必要があるのだろう? 僕にはそんな思い切ったことをするセンスはありませんよ、まったく。配送の人たちの不満を抑える意図でもあるんだろうか? わからん。まったくもってわからん。