僕の中でザ・フー強化週間が開催中なワケで、手持ちの音源を聴き狂っておるわけですが、先日購入したaudio-technicaATH-AD7というヘッドフォンが最近いい具合にこなれてきまして(これがエージング効果というやつなんでしょうか)、音の抜け、分離などが格段によくなり、低音部の出も同じくよくなり、高音部のキツさも多少解消されて、なんていうか、音楽を聴くのがとても楽しいです。ヘッドフォン万歳。ザ・フーといえばライブ、ザ・フーのライブといえば言うまでもなく『LIVE AT LEEDS』という超名盤でありますが(ロック好きなら必聴)、それをヘッドフォンを使って聴くだけで幸せになれます。ああ、ライブだあ、と思えます。ドラム狂いの僕としては(ロック・ファンの大部分がドラム狂いだとは思うんですけど)、スネアの抜け具合がたまらぬ。それに加え、ザ・フーのドラマーであるキース・ムーン先生は僕が尊敬申しあげているお方なのですが、この方のタム回しは独特なものがありまして、その方面でも「おお、こんな叩き方をしていたのか」と様々な発見がありまして、実によろしい。
音楽以外でも発見はあります。下にも書いたとおり僕は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』という映画が大好きで、もう何回見たかわからないくらい見ているのです。それでも、このヘッドフォンを使用して鑑賞すると、今まで気づかなかった音に出会えます。映画館レベル、とまではさすがに言いませんけど、かなりの迫力です。アラン・シルベストリ作曲のテーマ・ソング(有名なアレ)も、五割り増しの疾走感を帯びてきます。興奮。この映画自体、音響効果には相当凝っていますし(その方面のアカデミー賞を取ったんでしたっけ?)、僕のような音楽ヲタにはたまらない小ネタも多数あり、聴覚に訴えかけるほうの魅力も飛びぬけていて、まあ、月並みな表現ですが、「イイ!」なわけですよ。さて、『2』を見るとしますかね。