朝っぱらからザ・フーの『四重人格』を聴いて、テンションが上がってるのか下がってるのかよくわからないキック・ザ・カンクルー的状態になってしまいました。楽曲は文句なしにカッコいいのですが、内容が鬱ですからねえ。「さらば青春の光」という映画のほうは主人公のヘタレさに笑いながら見れたんですけど、その原作であるこのアルバムはとことん重い。『トミー』もそうですけど、ピート・タウンゼント先生は人の心をグサグサ攻め立てる才能を持ってますね。音楽にしろ、歌詞にしろ、生き様にしろ、幼女にしろ。ホントかっこいい。「5時15分」、滅茶苦茶ええわア。『フーズ・ネクスト』以降のフーを敬遠している人も、安心して聴くべきですよ。歴史的名盤ですから。