週刊少年ジャンプ 37・38合併号

武装錬金
巻頭カラーおめでとう。表紙も(たぶん)おめでとう。まあ次号の話ですけどね、とにかくおめでとう。和月よく頑張った。打ち切りの危機に晒されながらも丁寧に作品を描いてきた努力がこうやってひとつの形で報われたのです。ここ数週でアンケート順位が結構あがったんでしょうね。ようやく武装錬金が「ゲテモノ」としてではなく認められてきた予感。いちファンとして僕も嬉しいです。でもまだアンケートはちゃんと出しますけどね。1位武装錬金、2位デスノート、3位ジャガーで毎回出してます。銀魂にも投票してあげたいんですが武装錬金の存続にモロ関わってくるのでスルーしてます。ごめんなさい。
 さて本編。武装錬金随一の地味さを誇る名前の持ち主、中村剛太の正体は錬金の戦士の後輩でしたね。まあそれは予想範囲だったのですが、なかなかいい奴そうなのが意外でした。もっと調子に乗ったサーファー気取りなのかと思いきや何のことはない、僕らと変わらない感性を持った(=斗貴子さん萌え)普通の人ですよ。でも普通の人は掌を貫かれたら泣きますけどね。その辺が戦士。
 展開的には「これ以外ありえない」といったもの。ここまで築きあげてきた人間関係や伏線やらが相まって、やはり良いものになってます。おそらくここ数週の流れ、コミックスで読むとかなり心に響くと思われます。言ってしまえば「ありがち」なんですけど、それがここまで心を打つものになっているのは、ひとえに和月の漫画家としての力量でしょうね。冒頭でも書きましたけど、丁寧に描いてきたからこそこういう展開が生きる。グッド・ジョブです。しかし切ないなあ。
 ところで今回、カズキがヴィクター化して以来初めて武装錬金を使ったわけですが、やはり今までどおりにいくわけもなく、サンライトハートは変形する模様。いったいどうなるのか。黒くなるのか。黒くぬれなのか。ペイント・イット・ブラックか。そして再び「戦え!」という声が響いてカズキ黒化、そこに斗貴子さん到着、と。ううむ、目が離せないぜ。
デスノート
「私が……変態……」――それはひょっとしてギャグで言っているのか? 笑ってしまった。笑うべき場面、展開、キャラではないのに。まあ確かに犯罪捜査のためとはいえミサたんを監禁し縛り上げ四六時中モニタリングしているのだから変態ですよね。たぶん画面を見ながら夜神父(デスノート主人公)は気づかれないようナマツバを飲み込んでいるに違いない。でも「ごくり」と大きな音が響いてしまったりして、みんなは気づかないふり。ほのぼのデスノート。まあそういう妄想は置いておいて、とにかくどうなるデスノート。毎回言ってますけどね、やっぱり次回が気になります。僕はこういう心理駆け引きサスペンスものは先の展開を予想したりせずに出されたものを純粋に楽しむことにしてますので、あまり考察とかはしません。しかしLが夜神息子(主人公の息子)のことを99%キラだと思っている以上、あまり風呂敷を広げられない気はしますけどね。はよう狂え、夜神父(主人公)。
ボボボーボ・ボーボボ
みんな必要以上にこの漫画を貶しますけど、笑っていいと思いますよ。素直に。心を開いて。僕は今週も笑った。みんな体裁なんか気にすんな。てんの助はいいキャラだ。
銀魂
真選組は楽しそうな組ですね。マヨネーズ。やっぱりこうやって徹頭徹尾ギャグに浸ったほうが面白いものを書きますよ、空知先生は。工場長。
家庭教師ヒットマンREBORN!
やばい、だんだん面白くなってきた。武装錬金のライバルはやっぱりこいつだな。でもリボーンさんの親しめなさは少年漫画として致命的なのでブレイクはしそうにない。
HUNTER×HUNTER
冨樫先生は恐怖キャラを描くと途端に生き生きしだしますね。しっかしハンタ信者はこの紙面でも納得してしまうのだろうか。いくらなんでもこれは……。もう見慣れたけど。見慣れたからいいってもんでもない。キルア覚醒の回で精根尽き果てたんでしょうかね。もうそろそろハンタ終わらせてあげたほうが冨樫先生のためになるような気がする。パワプロ漫画かFF11漫画を描かせてあげれば凄く真面目にやりそう。
テニスの王子様
COOL! COOL! COOL! COOL! COOL! COOL!