仮面ライダー剣

スーパーヒーロータイムデカレンジャーのほうはあんなにも面白いというのに仮面ライダーのほうはこうまでつまらないとはねえ。真面目に見ていると馬鹿らしくなってくるので、こうなると小ネタに光明を見出すほかないわけであります。その点、今回は「そこそこ」でした。相川始という仮面ライダーブレイドが誇る「真顔の芸人」が活躍する話なのだから、本来ならば「そこそこ」ではなく「超ド級」にしなくてはならない、というか普通にやれば物凄く面白くなるはずなんですけど、脚本家の方のギャグセンスが僕のそれとまったく異なるものらしく、素材を使いきれていませんでした。惜しいなあ。僕がやれば10000人中1人は腹筋を痙攣させて死亡するくらいのものが出来上がるのに。そのくらいの自信はあります。
とはいえ見所はそれなりにあって、記憶を失ってもなお幼女への慕情だけは失わない始さんというキャラクターはいつもどおり生き生きしていました。記憶を取り戻す瞬間に見せた顔芸も、もはや重要無形文化財にしてもいいのではないか、というくらいのクオリティで、僕はコーヒーを吹きかけました。加えて久々にブレイドさんの「アゥア!」が聞けたり、バイク走行中のブレイドさんがラリアットくらって落車したり、橘さんが「チベットの烏丸さんからコドゥヅゥミが届いたって?」とオンドゥりながらCM明けに突然説明台詞を並べ立てたりなどのポイントが。しっかし製作側が笑わせようとしていないシーンでは爆笑し、笑わせようとしているシーンではまったく笑えないんですよねえ。駄目だこの番組。