週刊少年サンデー

ここ最近とみに低年齢化が進んでいるサンデーなんですが、編集部大丈夫ですか、と言いたい。もともとサンデーを支えてきた読者層っていうのは中高生の少しオタク入っている人と、友達いない大学生なのであって(注・ものすごい偏見です)、コロコロコミックに掲載されるような漫画を連発されるとちょいと引いてしまいますよ。過去からの読者も大切にしながら、紙面改革を行っていただきたいものです。とはいいつつも『こわしや我聞』における安易な萌え路線などはじゅうぶんサンデーっぽさを残してますけどね。あまりに國生さんで萌えさせようとするのも問題だとは思いますが。まんまと萌えてしまった僕にもかなり問題があると思いますが。もともとパンツスーツをびしりと纏った女性を見るとストーキング行為をしかけてしまいそうなほど心奪われるという困った性癖を持っているうえ、ショートカット大好きとなれば、ねえ? 誰に言い訳してるのかわかりませんけど、ねえ?(必死に國生さん萌え同盟を作りたいらしい)
さて、他作品にも言及するか。椎名高志先生の『絶対可憐チルドレン』、これ相当面白いので、短期連載といわず本格的にやってほしい。これをたった4回で終わらせちゃあ勿体ないですよ。椎名節全開でかなり痛快です。僕がサンデーを初めて買った号で『GS美神 極楽大作戦』が始まったもので、椎名先生にはかなり個人的思い入れがあるのですよね。頑張ってほしい。超頑張れ。
低迷する少年誌ギャグ漫画界の中で頭一つ抜け出ているのが杉本ペロの『俺様は?』でしょうね。まあ普通に生きている人の98%は「意味わからん」と吐き捨てる類の漫画なのですけど、この瞬発力と爆発力は、ちょっと今までのギャグ漫画には無かったものです。サンデーでは過去『神聖モテモテ王国』という超超超名作ギャグ漫画が連載されていたため、その幻影に囚われて正当な判断を下すことができなくなっている方が結構いらっしゃるようですが、僕は『俺様は?』を応援したい。新しいギャグ漫画のかたち。
サンデーにおける「王様はロバ」と言われて久しい『D-LIVE』ですが、毎週毎週燃えますよ。皆川亮二は本当にナチスが好きだなあと思った。この人の前作『ARMS』はたいして真面目に読んでませんでしたが、『スプリガン』が三度のメシより好きな僕にとって、『D-LIVE』は「待ってました!」と言いたくなるような漫画でした。面白いですよ。コミックスの売り上げだけで連載を続けられているような綱渡り人生ですが、なんとか続いて欲しい。
他にも『金色のガッシュ』や『結界師』や『道士郎でござる』や『いでじゅう』といった新進勢力もかなり元気があり、もちろん『からくりサーカス』や『モンキーターン』や『KASTU!』などベテラン勢も健在(すいません、僕あだち充滅茶苦茶好きです)。小粒だけど相変わらずいい雑誌。『犬夜叉』と『コナン』と『MAR』が終われば、文句なし。