ウィンドウ・ショッピンガーズ

バイト先の先輩とお買い物に。生来の引きこもり体質を誇り、NASAからも「お前ちょっと宇宙行ったほうがいいよ」と勧められているほどの僕が(どんな“ほど”だ)、ここ三日はずっと出かけています。どうしたことだ。これは何かの兆候だ。雨が降る。一ヶ月以内に必ず雨が降る。間違いない。どうでもよい。
えー、まずはアメ横に寄り、ZIPPOの物色。僕は1000円の200番2000円のブラックアイスとで小一時間迷ってました。貧乏が憎い。「両方買えよ」と半ばマジでツッコミを受けました。しかし僕は安いほうを選びました。ZIPPOは無地がいいんだよ! と逆切れしました。同伴者の先輩は、定価30000円の、銀製の1941年レプリカZIPPOをお買い上げになりました。ヒエラルキーを感じました。「ヒエー」と叫びつつヒエラルキーを感じました。いいの、値段の差こそあれどZIPPOZIPPO、使い込めば同じですよ。金に余裕ができたらブラックアイスを買おうと思います。こうして貧乏人はドツボにはまっていくわけですね。
その後は徒歩で秋葉原に向かい、食玩系のフィギュアを物色。先輩は三国志モノを、僕はドラえもんモノを探したのですが、鬼のように歩き回ったわりにはそれに見合う成果は得られませんでした。というのも800円のハマーン様フィギュアを買うのに躊躇するという貧乏根性を遺憾なく発揮したからです。自分が情けない。しかも当初の目的からかなり逸れてる。なかなか駄目。ムヒ並みに駄目。
まあ何はともあれおニューのZIPPOを手に入れたわけで、安物ですけどやはりウキウキします。意味もなく煙草を吸いたくなります。煙草代が余計にかかります。本当に、ドツボだ。