ピープル・ゲット・レディ
「この前WHOが言ってたけど
『調査の結果世界人口は15%も減っていなかった』だってよ」
「何だつまらない」
「全くだ」
遠藤浩輝の『EDEN』を借りて読んでます。1〜3巻の流れで度肝を抜かれ、端的にいうとビックリし、衝動的に全巻を買い揃えようとしたのですが、まあ僕の家計簿がそれを許しませんで、借りるしかなかったわけです。4巻もカッ飛ばしてますね。なかなか予想のつかない展開でビックリし続けています。僕は彼の短編も前に読んだことがあって、それはいい意味で文学臭の漂う素敵なものだったのですが、なんつーか『EDEN』はそれらのエッセンスをすぅーっと伸ばして広げて出来上がった薄い膜に物語全体が覆われている感じです。ギリギリの線で観念的にならず、ストーリーに緊張感を持たせることに成功してる。良いものです。若い美男子系のキャラクターがほぼ同じ顔に見えるということくらいですか、欠点は。あ、あと若い美少女系のキャラクターがほぼ同じ顔に見えるってのもなかなか厳しい。
