BORN TO LOVE TYARUMERA

ラーメンを作ろうとした。お湯を沸かした。煙草を吸った。お湯が沸いた。チャルメラ開封した。勢いのあまり中身が飛び出した。楳図顔面になった。拾った。セーフだ。鍋にぶちいれた。卵を割った。殻も入った。歯ごたえ十分のラーメンになりそうだった。蓋をした。一息ついた。「ふえるわかめちゃん」を切らしているのを思い出した。楳図顔面になった。電話が鳴った。出た。母だった。「ダイエーが負けちゃってお母さん悲しい」と母は言った。知らないよ、と僕は言った。「ムネリンを慰めてあげたい」と母は言った。松中は? と僕は言った。「シラネエよ」と母は言った。沈黙が訪れた。鳥のさえずりと車の排気音が聞こえた。「ダイエーが負けちゃってお母」切った。ラーメンは伸びきっていた。


23歳になりました。