BECK #2「Live House」

二話目にして、もう「アニメ版ベックは大丈夫だ」と思いました。スタッフのこだわりが並みじゃない。なんかコユキがロック・ミュージックへ目覚めていく過程が、まあこれは原作でもそうなんですけど、自分のそれとフィードバックしちゃって、「うんうんそんな感じだったですよ」みたいな感じで微笑ましく、主人公と肩を並べて物語を楽しめます。初めてロック・ミュージックというものを意識したあの瞬間だとか、暗くて煙草臭くてフライヤーだらけで(フライヤーにネタを仕込みすぎ)汚くてとにかく音がクソでかいライブハウスのあの雰囲気だとか、微妙に少ない客の数とか、微動する客(激しくはノらない)とか、バンドの演奏が予期せぬときに始まってしまって慌てて残りを一気飲みしたビールの味だとか、エフェクターのレベルが下がっちゃって音が出ないトラブルとか(あの焦りようは実際に経験しないとわからないと思う)(僕も何回かやりました)、とにかく今週のBECKはいち音楽ファンのツボをこれでもかと突いてきました。アマチュアバンドの対バンライブって、こんな感じですよねえ、まさに。演奏されている音楽も普通にセンスが良く、まあ僕が「アニメ版ベックは大丈夫だ」って思った一番の理由はまさにその劇中音楽なんですけど、安心して聴けます。というかカッコイイじゃないか。真帆が歌ってたあのファンキーなソウル・ナンバーとか、フルで聴きたいですよ。サントラが出たら(絶対出るだろうけど)即買いします。シリアル・ママの曲も、なんか「下北・渋谷界隈で頑張るインディーズバンド」っていう感じがモロに出てて良し。早くも来週が楽しみ。