惨劇、あるいは自由競争社会が生んだ日常の風景

ね〜え、アタシの行きつけの本屋で「のだめカンタービレ」の3巻から8巻までまとめ買いした人、この中にいるでしょう。怒らないから名乗り出なさい。本当よ、怒らないわよ。アタシが2巻までしか読んでなくて続きをメッチャ楽しみにしてスキップしながら本屋に行ってたとしても怒らないわよ。アタシが今までに一回でも怒ったことあった? え? 「残業が伸びに伸びて日曜朝の楽しみ(※筆者注・特撮プラスアルファ)を邪魔されたときはまるで一歩退いた拳王様を射なかった部下達をゲンコで片っ端からぶっ潰してる拳王様みたいに怒ってた」って? はははは、あれは冗談よ、冗談。それにあれは「一歩退いた拳王様を射なかった部下達をゲンコで片っ端からぶっ潰してる拳王様」じゃなくて「ギョウコ様、また少しお太りになられたようですな」という部下のセリフにちょっとブッツンしちゃったギョウコ様ね、そこ間違えられると困る。まあそんなことはどっちでもいいの、とにかくアタシが買う予定だった「のだめカンタービレ」を、泥棒猫のように、アタシが目を離した隙に、「ワ〜ア、この本屋、のだめがいっぱい置いてあるぅ。アタシこの漫画大好きぃ! 一気買いしちゃうZOぅ?」とか目を輝かしながらアタシの目当てのモン買った奴一歩前出て目を食いしばれ言うとるんじゃい! 愛してやるから。のだめ、面白いよね。


腹いせに買ったもの


私の個人主義 (講談社学術文庫) 

ついカッとなって買った。
漱石だったらなんでも良かった。っていうかのだめをまとめ買いする独身男性つーのもどうなのかしらとのび太口調で考えた結果カモフラージュのためにインテリーな、インテリジェンスィーな内容の本を選ぶ必要があったのでありインテリジェンスィーなジャップといえば漱石しかあるマイマイ、と語尾に茶目っ気を醸し出してこの本を手にとりこれで準備万端とルンルン気分で少女漫画売り場へ向かったら上記のようなことになったわけで今さら引き返せなかったわけで、
今は反省している