BECK #4 『Strum the guitar』

ツェッペリンビートルズストーンズの曲を作中で使うのは無理だとわかっていたとはいえ、なかなか厳しい状況になってきました。代わりに使われた曲、雰囲気は出ているんですけど、やっぱりねえ、ありゃあクラウドのボーカルさんがロバート・プラントじみたボーカリストであることを示す必要があるシーンなワケで、それを「つまらん」と千葉に言わせることで千葉のキャラも立ってくるわけで、普通のハードロックを普通に歌ってるのを聴かされてそれを「つまらん」と言ったところで普通なわけで視聴者である我々も「つまらん」と思うわけで。巧く言えませんが、じわじわと、アニメ『BECK』の問題点が浮き彫りになってきたような気がします。斉藤さんお気に入りのブリティッシュ・バンドも、架空のものをでっち上げてしまうようでは(架空ですよね、「ロケット・ボーイズ」って)、ペイジが鳴くときに来たるべきカタルシスも薄れてしまうわけで、ううむ。アニメ版『BECK』に期待はしてはいけない、とわかっていても、やっぱりきついなあ。あと、ハロルド作石テイストがかなり削られているのも気になりました。ストーリー進行上、関係ないところではハロルドってるのですけど(プロレスネタとか手紙とか)、他の部分はバッサリ消されていて、コユキの性格もかなり変わってしまっていると思います。
うーむ、気にしちゃ負けですね、これは。マンガとアニメは別物ということを再確認しなければ。