乳牛、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡

先日僕が一人で盛り上がり一人でクフクフ笑ってクフ王に喧嘩売りながらここにアップした「乳牛掲示板」(id:mikadiri:20040902#1094084827)(id:mikadiri:20041011#1097447749)というのがございまして、まあ奇特な方々は「ああ、乳牛!」と身をよじって慕情にハートを焦がす類の乳牛掲示板なのですが、とにかくその掲示板がですね、今朝更新されていました。そして驚愕の事実。「乳牛」が消えてしまった! 小学生のお習字に「乳牛」という文字を強要し、それを掲示し続けてきた由緒ある掲示板から、「乳牛」が消えてしまったのです! 由々しい。MMRの面々が驚く間もなく失禁して膝から崩れ落ちそうになるほど由々しき事態でございます。かくいう僕も「乳牛ないんじゃ駄目だよなあ」と少々落胆しつつ、信号待ちの間に新しいお習字たちを読んだのですが、数秒後、ボブベン! とツバキを吹き出す己の姿を発見したのであります。この掲示板の主、出来る……! そして僕はその語句を忘れないようにぶつぶつと呟きながら帰途に着きました。さあ、問題の8枚のお習字は、こちらです!

「歩く」「日月」
「歩く」「仲間」
「にじ」「はと」
「はと」「上下」


鳩、上下。ごめんなさい、僕一人で盛り上がってごめんなさい。でも吹き出したの。本当に吹き出したの。日進月歩、仲間と歩き、ああお空に虹がかかっているよ、綺麗だね、なんて微笑みながら虹をくぐりぬけるとそこには鳩、そして鳩が上下する。これはもう、現代詩壇で活躍する詩人の方々も己の力量のなさを痛感して部屋に引きこもりひたすらマスをかくしかないほど詩的ではないか。文学。鳩、上下。文学。これからの文壇の主役は乳牛ではなく、鳩だ。鳩がいかにして上下するのか、想像力が貧困な僕には考えもつかないのですけれど、とにかく鳩は虹のかかった空の下で上下するのです。そして僕らは歩いていく。ハローもグッバイも上下もしなくなってこんなにもすれ違ってそれぞれに歩いていく。