プラネテス Phase16 「イグニッション」

また泣いた。僕の、この、19年はき続けたグンゼ・ブリーフのゴムのように緩んだ涙腺を誰かなんとかしてください。それに、今回は興奮はしても決して泣くような話じゃないのになあ。自分がわかりません。とにかく、原作のプラネテスにおいても重要な転換期となるエピソードのアニメ化ですが、原作に忠実に、しかしアニメ独自色も出しつつ、いや、まったくもって素晴らしいデキ。何事につけ盲目的になりがちな「信者」という存在を日頃から毛嫌いしている僕ではありますけれど、ことプラネテスとなると信者同然の絶賛ぷりを披露してしまいます。ハロー、あちら側の世界。でもここで一言ほざかせて貰いたいんですが、このアニメは客観的に見ても最高でしょう。アニメーションというものに造詣があるわけではありませんけれど、プラネテスは傑作であると断言できる。タナベ可愛いしね。タナベだよね結局。人はそういうふうにできてるの(僕の涙腺が一番緩んだのもタナベさんが回想シーンで出てきたときです)。それにしても、この「イグニッション」というタイトル、原作も同じタイトルですが、なんつーか、的確すぎというか、こんなありふれた単語一つでここまで完璧なタイトルたりえるのかというか、つまり、負けた。僕はまだ孵化すらしていないモノ書きのヒヨコ中のヒヨコですが、こういう無駄のない「シンプル・イズ・ザ・ベスト」を目指していきたいものです。ほんと全てが詰まってる。