ドラえもん声優問題

昨日は「ドラえもんのび太の声優、後任に爆笑問題を」と、ドラえもんファンにあるまじきふざけたことを書きなぐりましたけれども(id:mikadiri:20041122#1101104112)、これはあながち冗談じゃなくてですね、ドラえもんという作品を本気でアニメ化するならば、ある程度毒が必要だと思うのです。まあもちろん、その「毒」に爆笑問題を持ってくる、ってのはギャグなんですけどね。
ご存知のとおり、てんとう虫コミックスドラえもんの初期はキチガイじみた作品の宝庫でありまして、その辺のはっちゃけぶりが『ドラえもん』の大きな魅力だと思うんですよ。ドラえもんってのはのび太が何をしても「しょうがないなあ」「ウフフフ」と笑って許したり、いつものび太を正しい方向へ導くような存在ではないんです。興味のない話題にはとことん冷たかったり、のび太と一緒になって悪ふざけしたり、丸井マリに萌え狂ったり、腰がメリメリいったり、しずちゃんの裸をなんとしても見ようとしたり、のび太の身体を無表情で切断したり、とにかく人間くさい存在なのです。しかし一大事の時には真剣にのび太のことを考えてくれる。それが「友だち」ドラえもんなのです。今のアニメドラにはその「友情」をさっぱり感じない。よく言われることですが、「母性」に溢れちゃってる。別にそれでもいいような気がしますが、ドラえもんという作品の本質からは外れてしまっていると思うのです。正面から『ドラえもん』と向き合うには、毒が必要なんですよ。そしてその毒を獲得するためには、この人(id:kowagari:20041122#1101116535)が言うように「夜のドラえもん」へシフトチェンジしちゃえばいい。具体的には、深夜枠ですね。理想をいえば、別にゴールデンタイムのドラえもんもやっていいから、深夜で企画的に「大人のためのドラえもん」とかやってほしい。ジャイ子が「やあ、くびつりだ。ガハハ」とか口走っちゃうようなアニメドラえもんを見たい。「人間製造機」(のび太が「赤ちゃん作ろう」発言するアレ)や「ドラえもんだらけ」(「やろう、ぶっころしてやる」のアレ)とかも見たい。藤子プロが根性を見せればできない話ではないと思うんですけどね。1クールだけでいいから。
最終回は「帰ってきたドラえもん」。昨日に続き、爆笑問題の太田がのび太で、田中がドラえもん

ドラ「のび太くん。じつにふしぎなんだよ。急にまた、こっちへ来てもいいことになった。」
のび「な、なぜ? どうして?」
ドラ「それが、ぼくにもわからない。」


ドラ「ははあ、ウソ800を飲んで……、ぼくが、もう帰ってこないといったのか。」
のび「うれしい。これからもずっとドラえもんといっしょに暮らす!」
ドラ「ウソ言えよ!」

これじゃただのコント番組だ。