アニメドラえもんのスタッフ総入れ替えについて

http://www17.big.or.jp/~yonenet/fujiko/index.html
狂おしいほど同意ですねえ。アジカンじゃないですけど新スタッフの皆様は「友情、努力、希望」なんていうくだらない超幻想は消し去って、真新しいドラえもんを作るために尽力するべきだと思います。「原点に戻る」などと言ってしまうのだから、当然原作のドラえもんは読んでくれることでしょう。原作を読んだならば、「ぼくドラえもんです」「ウーフーフーフー」という大山さん的ドラえもんは一掃されるでしょう。一掃されてください。もう少しドラえもんに人間臭さを与えてやってください。彼は単なるロボットじゃなく、友だちなんです。あと原点回帰を目指すなら、源静香さんの呼称を「しずちゃん」にしてみるのも一興かもしれません。ドラオタの間では微妙に話題になる。つまるところ難しいことなんて何もなくてですね、スタッフはまず漫画ドラえもんを読めばいいのですよ。全ての答えがそこにあるんです。イメージだけでドラえもんを作らずに、作品に理解と愛情を示しつつ創りあげていってほしい。


しっかし、朝日新聞の記事(http://www.asahi.com/culture/update/1130/008.html)を読むと少し絶望。以下ちょっと引用します。

同局の早河洋常務は「これからの25年を見据え、原作者の藤子・F・不二雄さんがドラえもんに込めた『友情、努力、希望』というテーマを改めて見つめ直し、原点に返ることを関係各社で確認した」と説明した。

お偉いさんがこれじゃあ、変われなさそうです。ほんと「友情・希望」はともかくとして「努力」がドラえもんのテーマだと思ってる野郎どもはとりあえずドラえもん全巻を穴が開くほど読むべきではなかろうか。もちろん「努力」要素が皆無なわけでは決してないですけれど、じゃあそれはテーマですか、と言われれば疑問符が――というか明らかに否定できる。ドラえもんはギャグ漫画だという超・超・超・大前提を忘れてやいまいか。ギャグを根幹としてるからこそ、SFやホロリ話や、それこそのび太が何か目標に向かって努力するエピソードなどの「枝葉」の部分が輝いてくるのだと僕は思ってます。ほんと、新アニメドラえもんの製作に関わる人は全て漫画ドラえもんを読んでほしい。こんなこと言わずとも読んでるかもしれませんが、今のところそんな風には思えません。大山さんが創りあげたドラえもんのイメージに甘えちゃってる感じ。あと、できれば異色短編も読んでほしい。藤子・F・不二雄先生の新しい一面が見えてくるはず。そして異色短編を熟読したうえで『ドラえもん』を再読してみると、これまた新しい魅力に溢れて見えるはずです。子供を楽しませるのは当然として、そのうえで、僕のようなちょっと年の食ったドラえもんファンをも納得させるものを作ってほしい。絶対にできる。F氏の漫画を読めばいいだけなんだから。