ふたりはプリキュア

「とりあえず追い詰められるけどふたりのあわせ技で敵を撃退」という超安直な展開を、どんなに作品がつまらなくなろうと、いままで執拗なまでに続けていたのは、全てこの回のためだったのですかね。ふたりでひとつ、逆にいえば一人じゃなんもできねえ、そんなプリキュアが初めてひとりひとりに分断されてしまって、まあいろいろあったわけですよ。途中の演出とか、セリフとか、かなり素晴らしかったんですけど(絵はグダグダだったような気もしますが)、もう我慢できません、言わせてくれ、ポルン死んでください。台無しだ。この回こそ、ポルンの力を借りて安易にパワーアップせずに、「ふたり」の力で、なんとか敵をぬっ殺すべきじゃないですか。もしくは、とどめはポルンの力を借りてもいいから、敵をひるませるくらいは「ふたり」だけでやるべきなんですよ。ふたりの力の絶大さをアピールすべきなんですよ。これは僕のような大人のヲタがわめいてるだけじゃない、子供たちにだって、プリキュアふたりだけで頑張ったほうが感動がでかくなるはずなんです。僕間違ってますかね。「やっぱ強いわコイツラー」から、ご都合主義でパワーアップ、敵倒しました。ほんと冷めるよ。商品販売のことを一週くらい忘れてくださいよ。これじゃあタイトルを「ふたりはプリキュア」じゃなくて「あくまでポルン」にしたほうがいいんあじゃないですか。なぎさが独りで落ち込んでるときにやってたしりとりで、マスコット小動物の語尾を利用して「ほのか」という言葉を呟かせたときは「素晴らしい!」と思ったのになあ。もったいないにもほどがある。