サニーデイ・ビューティフル・サニーデイ

ラブロマ(3) (アフタヌーンKC)


外出してきました。今度は本当です。きちんと自転車をこいで、陽光に目を細めつつ、車に轢かれそうになりました。「あぶねーだろバカヤロー!」とお決まりの台詞を浴びせられなかったのが不満でした。まあ轢かれなかったことを喜ぶべきなのでしょうけどね。僕はいつも車に轢かれそうになったりはねられそうになったり轢殺されそうになったりすると――つまり乗用車とニアミスすると、だいたいの場合車は止まってくれますので、そのようなときペコリとドライバーの方に会釈をぶちかますのですが、ついつい頭を下げながら「スイィマセン」って呟いちゃうんですよ。言ったって車の中の人には聞こえないわけですから、動作だけで感謝の意は通じるというのに、なんか「スィーマセーン」と口に出してしまう。そしてすれ違う歩行者に変な目で見られてしまう。やっぱり自分は変な奴なのかしら、と自問してしまう。しかし、今日本屋で買ってきた『ラブロマ』という漫画を読んでいると、たとえ世間からは奇人変人と言われようと、まあそのままで突き進んでいいんじゃねえの、と思えます。若干作品のテーマから外れたところで共感を覚えてしまっていて作者さんに申し訳ないような気もするのですが、まあ受け取り方は人それぞれですよね。これからも僕は「スィマセーン」と呟きつつ道路を横断するでしょう。きっとそれは変わらないと思います。単に「スイマセーン」が口癖じゃないのか、と言われればそのとおりなんですけど。すいません。