プラネテス Phase19 「終わりは いつも…」

なーんも文句つけるところがないです。日曜朝に放送されているデカレンジャーと同じで、プラネテスに関しても「素晴らしいぞう素晴らしいぞう」と連呼するしかないので、いい加減皆様も飽き飽きしている頃でいらっしゃいましょう。己の信念を貫くためにニートになってまで木星往還船乗りを志望するハチマキと、周りとの極大な温度差。ここでも、アニメオリジナル設定である会社組織のしがらみっつーかその辺の要素がいい味を出してます。原作ではハチマキがフォン・ブラウン号搭乗への挑戦を決めても仲間の皆さんはある意味悟っているというか達観していましたが、アニメでは「どれだけハチマキが馬鹿なことをしようとしているか」ということが数々の演出から受け取れるので、来たるべきクライマックスへ向けての求心力が増してます。そして言わずもがな、タナベさんとの中学生日記も見逃せない。ほんと見逃せない。お前らさっさと棒の出し入れせいよ、とイライラしちゃう。だがそれがいい。それにしても、「お前も記念受験か」から始まるハチの激昂、あの世界の人たちから見れば狂人のわめきにしか聞こえんのでしょうが、物語を隅々まで見ている我々にとってはかなり感じるもののあるシーンでした。
余談ですが、オープニングとエンディングの歌、どうにかなりませんかね。や、曲はとっても作品の雰囲気を掴んでいるし、良いものだと思うんですが、歌い方がねえ……。完全な個人的嗜好の話になってしまいますが、あのまとわりつく系のボーカルがどうも苦手です。謙虚なペニシリンというかなんというか。ペニシリンなんて例えられても誰もわからないか。愛に気づいてください。僕が抱きしめてあげる。