音楽の話をしようか。act.2(ネタバレ注意!)

さて僕の僕による僕のためのドラゴンクエスティング生活にもそろそろ落ち着きが見え始めてきた今日この頃、皆様いかがドラゴンをクエストしていらっしゃいますでしょうか。いやはや、面白いですよねえ。正直ビジュアルに騙されているだけの感が否めませんけれど、騙されてたっていいや、僕にとってドラゴンクエスト8はとても大切なゲームとなりました。ほんと、いい時間を過ごさせてもらった。さて、先日ここに書きなぐったドラクエ8の音楽評、「クリアしたらまた書く」と宣言しておりましたけれど、とりあえずドラクエ8というゲームの大体を把握した今、満を持してその続きみたいなものを再び書きなぐろうと思います。しかしここで問題となるのがネタバレ。今まさにドラクエを楽しんでいる方が、何の因果かここに迷い込んでしまいうっかり読んでしまいうっかりネタをバラされてしまいうっかり僕をバラしてしまうなんてことも有り得るわけです。僕としてもこの歳で死にたくはありませんし、皆様のドラクエ人生を踏みにじりたくもありませんから、ここは「続きを読む」機能を最大限に駆使するべき場面でありましょう。既にクリアーしてぽわわんと思い出に浸っている方、「俺ァネタバレなんて気にはせんぜ」っていうバレーボーイズな方は、どうぞ「続きを読む」をクリックして先へお進みください。まだ未プレイの方、プレイはしてるがクリアしてない方、そんな方々は今すぐブラウザを閉じてドラゴンをクエストするべきだと思います。間違っても続きは読んじゃいけません。それでは行きますよ。評価方法は前回と同じく★五個で満点方式です。「続きを読む」が表示されてない場合、もうはぐれメタルに徒競走で勝てるくらいの速度でここから逃げ出すことをオススメします。あなた自身がプレイして、あなた自身のドラクエを体験しないと意味がありませんからね。

暗黒神ラプソーン戦 ★★★★★

仰々しい前フリをしたものの、僕が言いたいのはただ一言、「ラスボスの音楽、最高!」。流行に乗っかった言い方をすると「チョーサイコー!」ってことになりますが、それだけでは皆さん意味不明でしょうから、何がどう最高なのかということを書き連ねさせていただきます。前回の音楽評に書きましたとおり、「8」では鳥になって飛行する際の音楽に、「3」のラーミアの曲(「おおぞらをとぶ」。名曲)が使用されておりまして、古くからのドラクエファン、つまり僕のような人間はそれだけで感動のあまり震えてしまっていたわけですが、そのような力を持った曲の旋律をアップテンポにアレンジした曲がいきなりラスボス戦で鳴りだすのですから、そりゃ失禁するほかない。七賢者の力を借りて結界を解いた主人公達が、神鳥レティスの背を借りて、さあラプソーンを倒すぞ、というときにコレですよ。たまらん。「あーでもねー、こーでもねー」と色々考えてコマンドを選択しているあいだはイントロが流れており、「よし、いくぞ!」と1ターンめの行動を決定した瞬間に響き渡る“あの”メロディー。鳥の音楽だからということで駄洒落を言うわけではありませんが、ぶわっと鳥肌がたちました。なんという高揚感。全ての力を賭して巨悪に打ち勝つのだ、この機を逃したら後は無いのだ、という主人公たちの決意が伝わってくる。鳥の背に乗ってボスに挑むというシチュエーション(つまり「おおぞらをとぶ」の旋律が使用された理由ですね)もあいまって、例えようのない一体感を生み出しています。素晴らしい。すぎやまこういち氏、グッドジョブ。「使いまわしかよ」なんて冷めた感想は頭の片隅にすらありませんでした。ただ、ただ興奮した。単なるゲームの単なる戦闘なのに、まるで映画のいちシーンを観ているかのような感覚。ドラゴンクエスト8というゲームにおいて、まちがいなく最大のクライマックスでありましょう。音楽の力とはかくも偉大なものなのでしょうか。恐れ入った。後日、タイトルが「おおぞらに戦う」であることを知り、再び鳥肌。この一曲をフルオーケストラで聴きたいがためにサントラを買ってしまいそうな勢いです。


これに関連づけて、「ドラクエにおけるラスボス戦の音楽」について、後でちょっと書かせていただきます。