ウィンター・ハズ・カム

アイアム風呂上りで寒さのあまり初期微動。冬場はシャワーひとつ浴びるだけでも修行ですね。あらかじめ部屋を暖めておけば風呂上りの寒さもある程度は解消できるのでしょうけど、僕の部屋には暖房器具なんていう文明の利器はありませんので、いや、正確にはあるのですがロフトに鎮座ましましているので一人じゃ下に下ろせないっていうかなんというか暖房ブルース状態っていうか生殺しっていうかそういう状態なので無いも同然、というわけで僕は寒さに震えるほかないわけでありますよ。とはいってもですね、外出の際はさすがに防寒対策をしないと自らお亡くなりになってしまいます。であるからして昨日、実家へコートを取りに行きましてですね、それが万年時代遅れコートとして有名なダッフルなコートでありまして(ピーコートとか何? という世代)(そんな世代は存在しない)(すなわち個性)(ポジティブシンキング)、姿見でダッフルを装備した己の姿をまじまじと眺めてみたのですが、僕のような顔面の持ち主には果てしなく似合わず、実際「あー、俺のような顔面にはダッフルあわねえな」と呟きましたところ、その様子を見ていた母(55)が、「何いってんの、アタシの息子なんだから何着ても似合う――よ」と言いました。その「――」はなんだ。