ラジアータ ストーリーズ


ラジアータ ストーリーズ

http://www.square-enix.co.jp/games/ps2/radiata/


ドラゴンクエスト実況パワフルプロ野球と、ここ最近妙にゲームづいてるワタクシーではありますが、来月発売のトライエース新作「ラジアータストーリーズ」ももちろん見逃せないのであり、果たして僕は廃人化せずに来年の春を迎えられるのかどうか心配になってきました。カンチGUYしないで頂きたいのは、僕は普段から寝食を忘れバイトを忘れ排尿を忘れ己の名前すら忘れるほどゲームに没頭しているわけではないということであります。ドラクエは昔から発売日に買っておりましたし、パワプロプロ野球ファンならハマるに違いありませんし(スーファミ版の初期3作はやりまくった)、単に「僕のツボ」ゲームがここんとこ我が家に絨毯爆撃をしかけているだけなのです。ほんとよ。ワタクシーの眼球を見てくださればわかる。ほら、見て。マイ虹彩。光ってるでしょう?
で、この「ラジアータストーリーズ」。トライエースの新作といったって、「トライエースってなんじゃい」って方々が地球上の99.9999%を占めているでしょうから、説明せねばなりますまい。トライエースというのは「ヴァルキリープロファイル」や「テイルズオブファンタジア」や「スターオーシャン」といったマニア層に歓迎される類の濃いRPGを好んで製作する集団でありまして、今挙げた三作ともども遊びまくったマニア層の端くれである僕にとっては特別な存在なのであります。そして良質なゲームを届けるとともに良質なバグや良質なフリーズ現象などもあわせて楽しませてくれます。そういうアンバランスな、未完成な魅力が奴らにはあるわけですね。戦闘が終わって早く次に進みたいからといって「○ボタン連打」などをしたらもう大変、ブラウン管に映るキャラクターたちは微動だにしません。ダンジョン探索などをしている際、「あ、こっちじゃねーや、間違えた」とマップの切り替えを頻繁に行うとさあ大変、ブラウン管は真っ黒のまま、CD-ROMのロード音だけが部屋に響き渡ります。「さあ隠しダンジョン、頑張るぞー」などと意気込んだが最後、敵が現れたと思ったら戦闘画面に移行せずフリーズ。様々な思い出があります。幾度、幾度、トライエースの馬鹿野郎どもを殺害しようと思ったことか。
しかし生来のマゾヒストであるところの僕は、なぜだか彼らのゲームを好んでしまうのです。フリーズの恐怖よりも、ゲーム自体が持つ魅力のほうが大きいのでしょう。特にRPGの肝であるバトルについて、トライエース以上のこだわりを見せる会社は数少ないと思います。「テイルズ」ではRPGとしては珍しい格闘ゲームスタイルのリアルタイム戦闘を導入したり、「スターオーシャン」では「テイルズ」のシステムを進化させてバトルフィールドに広がりを持たせたり、「ヴァルキリー」ではターン制リアルタイムバトルを採用、敵をぶっ殺す快感をこれでもかというくらいに味わわせてくれました。さあ、新作「ラジアータ」ではいったいどんな戦闘を僕らに体験させてくれるのか。今から楽しみです。スクウェア・エニックスが発売元なので、以前よりはフリーズ率は低くなっていると信じています。スクウェアのスタッフを僕は信じてる。トライエース微塵も信用してない。でも「ドラクエ」と「FF」という大作に挟まれて、この時期しか発売日を選択できなかったという事実は、なんとなく事件の予感を匂わせていますね。「スターオーシャン3」の悲劇が繰り返されるのか。乞うご期待。