ふたりはプリキュア

二兎を追うもの一兎をも得ず、というのがこの番組の状態を言い表すのに最適ではないでしょうか。グダグダであります。ドラゴンボールばりのバトルを繰り広げる少女アニメ、ってことで話題になったプリキュアですけど、ここんところは少女アニメの王道である「学園モノ」へとシフトしようとしています。でも話題の種であるバトルは省けず、さらに関連商品販売のためにいらぬパワーアップシーンも削れず、結果、メリハリのない、「いったい何がしたいんですか?」という中途半端な感じになってる。勿体ないなあ。いい素材なのに、これ以上なくまずいやり方で加工しちゃってます。まあ「プリキュアは幼児向けである」という大原則を考えにいれれば、今のごちゃ混ぜ状態も「是」なんですかね。派手なほうがいいだろうし。でも作品のクオリティを第一に考えるならば、友情を深めるべきときは深め(もちろん、いろいろな伏線は張りつつ)、戦うときは戦うといったように、きっちり分けたほうがいいと思うのですけどねえ。僕は成人男性だからこの番組の対象外ですけど、主要ターゲットの子供たちはプリキュアに感情移入できているんだろうか。わかんないなあ。考えてもしょうがないか。もし、「ポルン死ね!」って言ってる少女がいたら、日本は安心なんですけども。いねえかなあ。いたら囲う。あ、通報はしない方向で。