BIG BEN HAS GOT ME

お食事中の方々には申し訳ない話をするのですけど、お食事はやめずに読み進めてください。大便がしたい。大便です。大きい、便です。しかし大便に行けません。なぜ行けないのかというと、紙がないからです。先ほど僕はモヤシ入りのラーメンを食い終え、日課であるところの「日清食品本社のある方角への礼拝」をしていたのですが(何しろ、日清が存在しなかったら僕は今頃「餓狼伝説死」、略して餓死していたに違いないのです。僕の悲劇的人生を原作にした漫画が「金色の餓っ死!」とかタイトルつけられてサンデーあたりで連載されているに違いないのです。なので日清食品への感謝の気持ちは忘れずにいたい)、カッコ内が長くなりましたね、とにかくラーメンを食って色んなことをしてたら便がしたくなったわけですよ。「あーこりゃこりゃ」とか独り言を呟きながら便所へ行くわけですよ。便座に腰を下ろすわけですよ。便座カバーがないので冷たいわけですよ。「ひゃう!」と処女的喘ぎ声をあげるわけですよ。ふと見ると紙がないわけですよ。ストックもないわけですよ。便意はあるわけですよ。今まさに便がドアを叩いてるわけですよ。アイムノッキンオンユアドア、いつかまた笑えるさ大便漏らし、なんて笑えるわけないんですよ。エルアールなわけですよ。必死に締めるわけですよ。肛門を閉めるわけですよ。括約筋が活躍しちゃってブッフー! って笑ったら漏れそうになって「ひゃう!」……
爪先立ちして震えつつ考えました。僕はどうすればいいのか。どうすればこの苦境を克服することができるのか。部屋のほうからはローリング・ストーンズの「ブラウンシュガー」が聴こえてきます。そうだ、もし漏らしたとしてもそれはうんこじゃない、ブラウンシュガーだ。茶色い砂糖だと言い張ればいいのだ。そうすれば後指をさされることもない。ある。ない。ある。ない。ある。脳内でコスモスの花びらを一枚一枚剥ぐ。ある。ない。ある。ない!!!! なんということだ、ない! 便を漏らしたらそれは便であり、砂糖ではないのだ! 考えてみればあたりまえだ、コーヒーにうんこ入れて「今日のコーヒーは微糖だね」なんて微笑むことのできる人間がどこにいる!? 
ああ、もう僕には打つ手がありません。そもそもなぜ紙がないのでしょう。紙さえあればこんなことにはならなかったのです。おお、紙よ! あなたはなぜ、僕がこんなに苦しんでいるというのに、沈黙なさっているのか! おお! 紙よ、僕は何か悪いことをしたのでしょうか。トイレット・ペーパーで鼻をかんだことがそんなにもお気に障ったのでしょうか! ならば全身全霊をもって謝ります。許してください。僕はもう耐えられない。力が抜ける。こうしてはてなダイアリーの更新をしつつ気をまぎらわしているのにも限界が訪れようとしています。ああこれはてなじゃなくてピロプレでやればよかったかしらと思わないこともありませんが最早そんなことを言っている場合じゃなく肛門からカントリーマアムこんにちはしちゃう。こんにちはしちゃうの。ああもう身体が震えてきた、括約筋の活躍にも限界がっ、てもうこの駄洒落面白すぎるから「括約」と「活躍」ってもう、心配ないからね、必ず最後に愛は括約筋ってブッ っひゃ