Say it not so , Bravo.


……嘘だろ ブラボー
嘘だと言ってくれよ ブラボー……


 武装錬金 第六巻 (ISBN:4088736966)


発売になりました。当然買いました。当然読みました。当然涙ぐみました。面白いじゃないか、武装錬金。今さらだけど、やっぱり面白い。カズキ・ヴィクター化の話から、中村剛太・失恋までの話が収録されているのですが、相変わらず物凄い濃度。斗貴子さんの「かは……」や「あう!」はあるし、斗貴子さんの「心までは変えないでくれ」もあるし、斗貴子さんの「だからへそばかり見るな!」もあるし、斗貴子さんの……――ああ、ごめんなさい、僕の中の良心までが「斗貴子さん斗貴子さん」と病気のように呟いておりまして、「以下略」を入力し忘れてしまっていたようです。まあ、それほどまでに斗貴子さんは(以下略)。つまらないボケは抜きにしてですね、これまでは「とりあえず全員目を食いしばって臓物をブチ撒けろ!」状態、つまり「戦士」としての側面が強調されてきた斗貴子さんが、この第六巻では非常に女性らしい一面を見せまくっており、それに伴って作品全体の深みも出てきているような気がします。斗貴子さん以外も、千里かわいいよ千里をはじめとする学校の友人達との、何気ないながらも確固とした友情の描写もありまして、そういう風に、カズキと仲間たちの繋がりが深まれば深まるほど、ブラボーの悲壮感漂う非情な決意が読者の心を大きく打ちます。やっぱりいい漫画じゃん。なんでホント人気ないんだろうなあ。