仮面ライダー響鬼

いいよいいよー。この限界までの盛り上がらなさ加減。これほどまでにやる気のないライダーキックはいまだかつてないのではないか。僕は仮面ライダーシリーズをほとんど観たことがないので滅多なことは言えませんが(ネタのために前作『仮面ライダー剣』を見ただけ)(あ、ファンの人、怒らないで)、ヒビキさん以上にやる気のない掛け声を放つライダーがいたらちょっと2万字インタヴューを試みたいです。「ハ」みたいな。エクスクラメーションマークなし。「ッ」なし。「ハ」だけ。笑う。そしてロデオ。笑う。ちょっと喉にモチを詰まらせた蜘蛛さんの背中を叩いてなだめるヒビキさん。笑う。鬼のように叩く。「ように」っていうか鬼だし。笑う。ヒーローなのに逃げ惑うし。笑う。ヒーローなのに転ぶし。笑う。
え、まあ真面目な点で観ますとですね、結構面白いですよ。「太鼓」というのが敵を倒すキーになっているだけあって、リズムを始めとして音楽に重点を置いた演出が目立ちます。つか音楽が途切れることがあんまりないです。いいんじゃないですか。僕は好きですよ。大河ドラマ丸出しのオープニングも、テレビの前であくびをするガキどもの姿が目に浮かぶよう。やはり最終的には笑う。まあまだ始まったばかりだし、番組全体もコメディタッチだし、それでいいような気がします。布施明の歌うエンディングも、シクラメンのかほりなぞ微塵も感じさせない暑苦しさでよろしい。笑う。期待してますよー。