恋のピンチヒッター

カーティス・メイフィールドとかアース・ウィンド・アンド・ファイアーとかビーチ・ボーイズとか、そういう音楽ばかりを聴いていると、普段の話し声までファルセットになってしまいそうで怖いので、たまには骨太なロックを、ということでザ・フーをかけておるわけです。明日は友人のライブがありまして、なぜか僕はそこでフーをちょこっと歌うことになってまして、その予習も兼ねて、ベスト盤を再生しております。ロジャー・ダルトリーの声にあわせて歌ってみると、あまりの高音っぷりに、容赦なく、情け容赦なく、それはもうおぼっちゃまくんの父ちゃんと同程度の容赦なさ、見事に声がひっくり返ります。胸ポケットに入れた携帯電話がいきなりバイブレーションしたために乳首へ刺激を受けたグッチ裕三のように声がひっくり返ります。これではいけない。不意に胸ポケットバイブを喰らっても性的興奮を得ないように修行しなければいけません。しかしほぼ全身が性感帯として自立している僕のような人間には、一朝一夕にできることじゃあありません。つまり明日のライブで友人の晴れ舞台をなさけよーしゃなく破壊してしまわないか、それだけが今から心配なのです。
それはそうと「September」っていい曲ですね。