BECK“america”

笑った。とても笑った。たぶんピロウズファンなら笑ったはずだ。山中さわおが本人役で出演するという事前情報により、ごく一部で話題沸騰だったBECK最終回ですが、うん、さわお頑張ったよ。まあ「素」でいいわけだから楽っちゃ楽なんだけれども。脚本の人がもうちょっとピロウズもしくは山中さわおに造詣の深い人だともっと笑えたのになあ。さわおは真鍋氏のことを「吉明」とは呼ばないし、彼独自の口調があまり出てなかった。まあいきなり「ぴーちゃん」とか言われても意味不明か。「〜じゃないか」は欲しかったなあ。つか結構セリフ多かったですね。笑える。踏み台にされてるあたりも笑える。平くんみたいなレッチリ系ボボボンベーシストがピロウズに加入していたのかと思うと、もっと笑える。もう何もかもに無理がある。作中でかかったのは「LAST DINOSOUR」と「Advice」。懐かしいなあ。どうせならフェンダーメキシコサイクロンも再現してくれればいいのに。色は一緒だったけど(白のボディに黒のピックガード)、あれテレキャスですよね。そんなにテレキャス好きか。僕も好きですけど。何はともあれ、BECKを見た人が、「あれなんてバンドだろ?」とか思ったりするのでしょうか。思わないでほしいなあ(本音)。
さて、『BECK』というアニメはこれで終わったわけですが、なんというかしばらく見ないうちに酷いことなってますね。風景描写による手抜きが凄い凄い。「これはこういう表現だ」とは言わせません。グダグダ。アニメなのにアニメーションしてない。最後のスライドショーは百歩譲って「表現」だと認めてあげてもいいですけどね。もう少しちゃんと作ってほしかった。『アニメがお仕事!』という漫画の影響で、アニメ業界の厳しさってのは少しだけではあるものの理解しているつもりですが、これは酷すぎます。苦笑するほかない。ストーリーも詰め込みすぎでグダグダでしたね。まあこれはしょうがないかもしれません。もっと思い切って構成変えちゃえば良かったのにね。前半は亀のような展開の遅さだったんだから。まあ、いいアニメだったとは口が裂けても言えませんが、さわおで笑えたので良し。