ROCK IS DEAD AND DEAD

開幕である。セントラル・リーグ開幕である。開幕であるからには、このペナントレースの行方はカイマク見当がつかない。この親父ギャグを読んで朝飯のウィダーインゼリーが気管に逆流してしまったような人と結婚したい。ともあれ開幕である。僕はわくわくしているのである。どのくらいのわくわく度合かと言うと、意味もなく座高が高い熊と意味もなく工作遊びに興じてしまうくらいのわくわく度合である。この例えを読んで「あるある」と思った人は22〜25歳のうちのいずれかである。兎にも角にも開幕である。僕は野球が好きである。昨年の球界情勢は激動であった。箇条書きで並べ立てるとボールペンのインクがなくなってしまうほど色々あった。プロ野球の人気は地に落ちてしまったかと思われた。実際地に落ちていたかは別として、個人的には少しだけ野球のことがどうでもよくなってしまった時期があった。勝手にしやがれ、と呟き、アナーキーインザジャップを気取っていた。でもそれは一過性の感情に過ぎなかったのだ。結局僕は開幕を前にしてわくわくさん状態にわくわくしているし、それはたぶん、去年少しだけ野球のことがどうでもよくなってしまった大勢の野球ファンも同じだと信じている。
僕の贔屓チームは横浜ベイスターズである。そう聞くと、「プッ」と鼻で笑う方がいらっしゃるかもしれない。「ヒネクレものめ、弱いチームを応援する自分に酔ってんだろ」と軽蔑する人も少なからずいるだろう。色々な考え方がある。でも、そういった――あえて次の言葉を使う――雑音も、バットとボールがぶつかり合って生まれる純粋で透きとおった球音の前では、なんかどーでもよくなってしまう。なんだかんだ言って野球は面白いのだ。もちろん問題は山積みである。「球界改革」とかもっともらしくマスコミははやし立てるけれど、そんなのは幻想だ。「楽天」フィーバーに乗っかった、文字通りの「楽」観でしかない。そもそも何ヶ月かそこらで球界の体質が変わるわけがないのだ。
だからと言って文句ばっかり言ってても何も起こらない。僕らにできるのは、ただ、贔屓チームの勝敗に一喜一憂したり、球場に足を運んで「巨人死ねや! 江藤は生きろ」(一例)とヤジを飛ばしたり、「ウッズ返せやボケが!」(一例)とヤジを飛ばしたりすることだけ――つまり野球を愛することだけである。選手だけに頼るのではなく、僕らが球界を盛りあげていかなければいけないのだ。まあ実際、野球人気がもんのすげえ縮小するとしても、巨人というチームを(選手ではない)完膚なきまでに滅亡させれば、日本プロ野球は良い方向に向かうと思っているが、言うまでもなくそんなのは子供の戯言である。


何を言いたいのかよくわからなくなってきたので初心に戻ろう。開幕である。セ・リーグ開幕である。残念ながら民放では巨人対広島戦しか放送されないが(つくづくおかしいことだ)、まあとにかく見るしかないのではないか。ビールでも買って、ツマミをつまみながら、「巨人死ねや! 江藤は生きろ」と日本国民総員で呟くようになれば、きっと明るい未来が見えてくるだろう。そんな気がするのだ。



※4月1日なので巨人ファンの人は怒らないでくださいね。