仮面ライダー響鬼

中学生日記パートと仮面ライダーパートがそれぞれ独立しつつ、ある終着点へ(終着点じゃないか、交差する点へ、か)向かってマッタリと進んでおります。それぞれベタながらも面白い作りになってますね。明日夢くんが自転車で大爆走するシーン、漢字の挿入でわかりやすく心情がわかるようになってて、とても親切なつくり。僕は王道による勃起する人間なので、このような「ありきたり感」が大好きです。ニタニタしちゃう。捻らないほうがいいときも確かにあるってことですね。加えてこの番組は全体的に音楽の質がとても高いから、なーんか感情移入しちゃうんですよ。しかし子供が毛筆調の「揺」とか「心」とかいった漢字を読めるのかどうか。まあ読めなくていいのか。雰囲気でればいいのか。わかりやすいシーンだし。モッチーの萌えキャラ度がここ最近急上昇してますね。いい傾向。中学生日記はとってもいい傾向。モッチーが登場した瞬間、「ドン」という音とともに「萌」という漢字が挿入されたりしたら、僕はとても高らかに笑うんですが。一回やってほしい。
対する仮面ライダー本編、こちらはあれですね、ライダー共闘という燃え展開でありますけれど、円谷プロからカミソリ送られたりしないんでしょうか。大丈夫でしょうか。ガメラみたいのが勢いよく飛んでましたけど。渋谷ハチ公前でゴジラと待ち合わせでもしてたんでしょうか。遅れそうだったとか。ひさしぶりのデートなのに、遅れたらアタシゴジラにぶっ殺されちゃうぅ! みたいな切羽詰まった状況だったとか。そう仮定すると、仮面ライダーはえげつないことしますね。人の恋路を邪魔するとは。まさに鬼。そこにしびれるあこがれるぅ!――まあ落ち着け僕。妄想はほどほどにせねば。真面目な話をすると、イマイチ「二人のライダーが協力して敵を撃破する」っていうカタルシスがあまり得られませんでした。いや、一つ一つのシーンはカッコイイし、ちゃんと各々の特技を活かしてガメラをいじめてたんですけど、なんか、ねえ。なんでだろう。微妙なコメディ・タッチが災いしてるのでしょうか。まあ後半になれば嫌でもシリアスになるでしょうから、楽しみはそれまで取っておくことにしましょう。