TAKE ME HIGHER


暴動


不規則極まりない睡眠の取り方を断行しまして、寝ては起き、起きては寝る、の人生の終着駅へ突き進む寝台列車状態であったのですが、つい先ほど寝返り打った際、枕元の文庫本の表紙へ熱いベーゼをかまし、三十秒ほど大人のキッスに興じ、文庫本の表紙がヘロヘロになり始めたころになってようやく、眠れる森の美女よろしく、目覚めることができました。無機物だけが僕を愛してくれています。おはようございます。目を覚ますなりスライ&ザ・ファミリーストーンの『暴動(There's a riot goin'on)』を聴いています。低血圧で朝に弱いということも相まって、気だるげなファンク・ビートが僕をよくわからない精神状態へと連れていってくれています。このごろロック・ミュージックというものにいまいち刺激を得られません。聴くのはもっぱらソウル・ミュージック。ソウル病の症状には色々ありますが、まずギターが歪んでいるとなんとなくムカついてきます。オープン・ハイハットが聴こえてこないとイライラします。エイトビートって何それ、何をそれで表現しようとしてるのあなたたちは、と詰問したくなります。まあこれは一過性のもので、すぐにまた元の嗜好に戻るのでしょうけども、とりあえずもうちょっと、このブラック・ミュージック・フェアは続きそうです。「Family Affair」がカッコよすぎる。スライになりたい。アフロりたい。ダンス・フロアで踊りたい。むしろダンス・アフロになりたい。四六時中、場所なんてどこでも構わない、とにかく踊っていたい。そんな気分なのでございます。