仮面ライダー響鬼

「重箱の隅突き」という名の妖怪として後世の妖怪図鑑に掲載されることが確実視されているほど細かいことをネチネチ指摘するのが大好きな僕が――主語に辿りつくまで長え――、特に何にもケチつけるところがありません。どうやら僕は『仮面ライダー響鬼』を好きになってしまったようです。普通に面白いですよ。「好き」が行き過ぎると今度はまた「重箱の隅突き」として復活するんですが、まあこれは別のお話なんで置いておくとする。とにかく、かなりいいぞ、ヒビキ。迷作臭がだんだん薄れて、むしろ名作の匂いが漂ってきたような気がします。展開が遅くなろうとも、丁寧にここまで物語を紡いできたのが、ようやく実を結んできたっていう感じでしょうか。ヒビキさんが鬼になるきっかけ云々のお話は「え、そんだけ?」って拍子抜けしなくもなかったのですが、“拍子抜け”もこの番組の魅力の一つなので、良し。こりゃあよほどオ馬鹿な展開にしない限り、なかなかの作品になりますよ。早くモッチーとあきらさんが素手で殴りあう展開を見たい(見当違いの期待)。思春期よ爆発せよ。「あなた安達くんのなんなのさ」つって顔面パンチ。グーで。明日夢くんはそんなこと露知らず太鼓を叩いてニタニタする。若いって、いいよね(既に僕の中で展開が決まっているらしい)。しかし一方で、お姉さん系女性陣もこれでもかっていうくらい充実してますなあ。弱気なカスミさんは、いいものです。……うーむ、僕はどんどんダメな方向へ堕ちていっているような気がするぞう。まあいいや。
あと布施明先生は神ですね。何度も言うけど。