横浜2−1ロッテ

http://www.kanaloco.jp/sports/bay/yb05050701.html
勝った! サヨナラだ! ロッテも好きなので複雑であるがいい試合だからどうでもいいのだ!

九回一死満塁。村田は腹をくくった。「ゲッツーだったら仕方ない」「力のパリーグだからストレートだ。スライダーならごめんなさい」
パを代表する守護神・小林雅の3球目は、読み通り149キロの直球。田代打撃コーチの「ポイントを前に置け」とのアドバイス通り、思い切り振り抜いた打球は三遊間を抜けて左翼前へ転がった。二走野中が本塁に滑り込むと、無我夢中でなぜか二塁まで走ったという村田は全員の手でもみくちゃにされた。

“力のパリーグだからストレートだ。”全然「読み通り」じゃなくて、ただ単に「明日の期末テストにはぜってーこの熟語出る、インスパイトオブ、間違いねえ、このページだけやっときゃ赤点は回避できる」っていう思春期におけるヤマカン爆発状態なのですけれど、サヨナラ勝ちという制度が存在する野球の場合、たとえ赤点ギリギリであろうが100点満点になっちゃうから恐ろしい。インスパイトオブが出題されなくとも止まりはしねえ、何故か二塁まで走る。それが男。とにかく村田グッド・ジョブ! 歴史的なセ・パ交流戦の開幕を、素晴らしい形で飾ってくれた。金城のデッドボールとか、映像で見ると「んん?」って感じで、ロッテファンの人は不完全燃焼のあまりロッテブラックガムを思わず飲み込んでしまっているかもしれませんけれど、今まで勝ちすぎなくらい勝ってるんだからあんま怒らず、哀れな横浜ベイスターズを暖かい目で見守ってくだされ。先発の三浦先生、これまた打線の援護がゼロで(打ち合わせでもしてんのか)勝ち星はつきませんでしたけれど、8回を3安打・ホームランの1失点のみに抑える素晴らしいピッチングでした。ほんとお疲れ様です。ロッテの清水直行さんもエースの名に恥じない堂々たる投球内容。普段投げあうことのないエース同士の息詰まる投手戦という、セパ交流戦の醍醐味がいきなり出てきた試合でありました。「雨天・寒い」の悪条件が重なって観客数は寂しいことになっていたようですが、こういう試合を続けていれば、いつかきっと、野球の魅力に気づいた人が、スタジアムに詰め掛けてくるはず。僕もまた球場に行きたくなりました。とりあえず6月にある西武対横浜には絶対行きます。もしかしたら「三浦対河原」の垂涎モノ対決が見れるかもしれません。楽しみ。