交響詩篇エウレカセブン

脚本・大河内一楼きたあ! あれですよプラネテスの脚本担当の人ですよアナタプラネテスですよプラネテス、いやいやプラネテスとかそういうの抜きにして面白いよエウレカセブン。「レントンフリクリのナオ太くんと同じDNAじゃね?」だとか「笑わない青髪の女って…」とか「ビーフカツレツキッカ(笑)」とか、過去の名作たちとの類似点を指摘して「エウレカセブンはちょっと……」と引き気味になるのはとても理解できますが(今日のなんてそのまんまガンダムでしたしね)、そうじゃないんですよ、そんなんじゃないんですよエウレカセブンは。うまく言えないけれども、元ネタ探しを楽しみつつニヤニヤと見つめるのがよろしいのではないでしょうか。そんでリフ・シーンはじめ数々の映像的演出に身をよじらせてワクワクすればいいんです。「表層に騙されず、同時に騙されろ」これが『交響詩篇エウレカセブン』の正しい楽しみ方ではございませんでしょうか。簡単に言えば、何も余計なこと考えずに見ればいいだけのこと。んで節々で小ネタを見つけてニタニタすればいいと思います。一話目のサブタイトルが「ブルーマンデー」だったり主人公のフルネームがレントン・サーストンだったり挿入歌がスーパーカーだったり、その辺の小技というのか小ネタというのか、鼻につく人は我慢できないのでしょうけれどね。でもなんつーか高校生や大学生が喜びそうな小ネタじゃないですか。微笑ましい。広い心を持ちましょう。僕はとても広い心を持っていますがタルホさんだけは貴様らに渡すわけにはいかないので結局狭いことがわかった。んで冒頭に戻りますけど相変わらず大河内一楼は僕のツボを主治医のような的確さでガンガン突いてきます。「寒いね、ここ」「いや、あったかいよ」のやりとり、ベタベタすぎてアルファがカッパらってベータがイプシロンしてしまいそうなほどですが、僕はこういった心温まるやり取りが大好きです。「ああ、いいなあ」と思っていたところでエンディングが始まり「脚本 大河内一楼」ですよまったく。少し漏らした。多い日も安心なオムツを装備しておけばよかった。これまでもエウレカセブンで大河内さんが脚本書いてた回はあったのでしょうか。気づいてない僕。