走る走る俺たち 流れる汗もアルマーニ

プロ野球スピリッツ2やってラーメンズ観て、プロ野球スピリッツ2やってラーメンズ観て、腹減ったことに気づいてまあ食わんでも死にはしませんよ奥様ダハハハなんつって、またプロ野球スピリッツ2やってラーメンズ観る。存分に、これ以上なく、無職生活である。おそらく、一応はアルバイトゥーをやって小銭を稼いでいる僕よりも、プレイステーション2のほうが働き者なのではないか。ディスクを再生することをフルマラソンに置き換えて考えてみると、ウチのプレステ2さんは朝の6時半から昼過ぎまでディープインパクト級のディープな速さでノンストップダッシュをしているような感じなのだ。体育の授業で教師が企画した「走って日本一周しようスタンプラリーカード」のスタンプを瞬時にコンプリートしてしまうくらいの勢いなのだ。お疲れ様なのだ。でもお前だけに辛い思いはさせない。僕も耐える。「テレビゲームを遊ぶときは1時間に1回、眼球を休ませましょう」と警告されても華麗に無視る。むしろ必要以上にマバタキの回数を減らして眼球を乾かす。サハラ眼球。僕が死ぬか、プレステ2が死ぬか、どっちが先か。誰にもわからない。そんな人間の尊厳と機械の威厳をかけたデッド・ヒート。僕はこれからも走り続ける。