実況パワ○ルプロ野球12

さて、今日はパワプーロの発売日であるわけですが(キーワードを辿ってきた人が『なんじゃこのサイトは! 何の情報もねえじゃねえか!』と叫びつつ僕の家に硬球を投げ込んできてその硬球が僕のコメカミにヒットして僕がお亡くなりになるような事態を避けるため、伏字と不自然な略称でお送りします)、僕は色々と迷っております。買うべきか、買わざるべきか。プロ野球ファンなのだからパワープロは外せねえと思うのですけれど、『プロ野球スピリッツ2』というリアル系野球ゲームでペナントレースを進行している身の上だったりして、なかなか踏ん切りがつかない。中途半端は嫌ですからね。なら迷うな、買うな、硬球投げ込んで殺すぞ、と皆様が御キレになるのはわかっているのに何故このようなことを書いているのかというと、ただひとつ、パーワプーロ12の新要素である、「応援歌作成モード」が鬼のように魅力的だからです。これまでの野球ゲームでも応援歌は再現されてましたけど、権利の問題なのか、微妙にメロディーに改変が加えられていて、「それっぽい」の域を出ることはありませんでした。しかし今作では自分で応援歌を作成し、「それっぽい」じゃなく「それ」を作ることができるのです。ゲーム自体には関係ない要素ではあるものの、応援歌の完全再現というものは、野球ファンにとって大きい。感情移入度が全く違ってきます。もちろん、実在の応援歌のほかにも、自分で勝手に作曲したり、野球とは全く関係ない音楽を応援歌仕様にアレンジしたりもできるのです。横浜の多村が打席に立ったとき、悠然と「スペランカー」のテーマが流れ始める、という小ネタも自由自在。やりてえ。
じゃあ迷うな、買えよ、硬球ケツの穴に捻じ込むぞ、と仰るなかれ。問題は肝心のゲーム部分でして、『プロ野球スピリッツ2』に心の底からハマって惚れてしまった今、パワンプロは果たして僕の野球欲を満たしてくれるのか。投手の全球種が再現されていない、ストレートがよわっちい、などなど、主に投球面で、大きな不満点がパワンプロンにはあります。「ゲーム」としては、遊びの選択肢が豊富なパワップロに軍配が上がるのですが、「野球ゲーム」としては、残念ながら『プロ野球スピリッツ』のほうが優れていると言わざるを得ない。コナミお得意の巨人阪神贔屓も健在のようで、それも萎える一因です。元広島のシーツが阪神に移籍しただけでパワーが20上がったとか。まあ『プロスピ』もコナミなんで、巨人阪神贔屓に関しては同じなんですけど。巨人の上原投手の最高球速が151キロとかいう噂も聞きました。彼は150キロ以上の球を投げたことはないはずです。今年は140前後が主で、145出たら上々ってなもん。彼は球速よりキレ、球威で勝負するタイプ。しかしパワップッロでは彼のストレートの威力を、球速を上げることでしか再現できないわけですね。贔屓しすぎて現実を捻じ曲げています。萎える。横浜の多村や金城の守備は当然ながら評価されてません。十二球団でも随一の右中間なのに、普通もしくはそれ以下の設定。萎える。
文句ばっかり言ってますが、「ゲーム」として面白いのは確かなので、やっぱりやってみたいんですよねえ。プロスピペナントレースが終わっても、この情熱が継続してたら買うかもしれません。というか、プロスピの次回作で「応援歌作成モード」を追加してくれれば何の問題もないのですけれど。というか、そもそも金がないのであった。金ください。