本を売るならぶっ殺す

シルヴァー・サンの日本編集盤がブックオフで叩き売られていたので買ってきた。毎度のことではあるけれども、ブックオフはモノの価値をさっぱりわかってない。特に音楽関連になるとその傾向が顕著で、つくづくアホである。素晴らしい。TOKYOのCD屋さんとかは下手にモノの価値をわかってしまっている。これはいけない。気取るなよTOKYO、と思う。ちゃんとジュリーの命令に従って空を飛べよ、と思う。それはTOKIOだ、とも思う。まあそんな細かいことはどうでもよくて、とにかく地方都市のブックオフは“飛”んでいる。TOKYOだと余裕で1500円を超えるものが、ブックオフだと200円だったりする。飛びすぎだ。僕の目も飛ぶ。漫画的表現で飛び出る。その場に清水国明がいたら思わず彼と同じような激笑顔を浮かべて握手を求めてしまいそうになる。まあ、モノの価値をわかっていないってことは当然その逆も有り得るわけで、その場合は清水国明の顔面に墨汁ぶっ掛けてあのスマイルの顔拓を取ってしまいそうになる。「ブックオフ」が「ぶっ殺す」のアナグラムになっていることは週間少年マガジン編集部内で有名な話だけれど、その事実は横に置いておくにしても、実に、アナーキーな店であることだ、ブックオフは。人の心を惑わす力を持っている。
まあ、シルヴァー・サンについては、TOKYOとか沢田研二とかぶっ殺すとか関係なく、全国的に安値で叩き売られるバンドなのですけれど、それはそれ。なんでポップすぎる素敵なバンドって安値で査定されるんだろうなあ。謎だ。